リッピ、カペッロ、サッキをも超える? アンチェロッティこそ《イタリア史上No.1指揮官》の呼び声

5大リーグ全制覇果たしたアンチェロッティ photo/Getty Images

長期間トップで戦えている点も見事だ

イタリアは数多くの名手を輩出してきたと同時に、名将も数多く生んできた。現在レアル・マドリードを指揮するカルロ・アンチェロッティはそれを代表する名将の1人であり、今季レアル・マドリードでリーガ・エスパニョーラを制覇し、5大リーグ全制覇の偉業も成し遂げた。

では、過去40年で最も偉大だったイタリア人指揮官は誰なのか。

候補者を挙げると、前述したアンチェロッティ、ユヴェントスでセリエA連覇を続けたマッシミリアーノ・アッレグリ、その礎を築き、チェルシーではプレミアリーグ制覇も達成したアントニオ・コンテ、ミラン、レアル、ローマでリーグ制覇、さらにチャンピオンズリーグ制覇も1度経験しているファビオ・カペッロ、2006年のドイツ大会でイタリア代表をワールドカップ制覇に導いたマルチェロ・リッピ。

ユヴェントス、インテル、バイエルン、ベンフィカでリーグタイトルを獲得し、2002年のワールドカップ日韓大会ではイタリア代表も指揮したジョバンニ・トラパットーニ、ミランで黄金期を築き、フットボールに大きな影響を与えたアリゴ・サッキ、今年のワールドカップ出場は逃してしまったものの、昨夏のEURO2020制覇やインテル、マンチェスター・シティなどで成功してきた現イタリア代表監督ロベルト・マンチーニもその候補に含めるべきだろう。

リッピはワールドカップも制している photo/Getty Images

いずれも複数のタイトルを手にしてきた名将だが、伊『Calciomercato』のおこなったアンケートではアンチェロッティがこれら名将を抑えて43.2%の票を獲得し、圧倒的No.1の得票率で最優秀イタリア人指揮官に選ばれている。

これは現在のレアルでの活躍が印象深く、それがアンケート結果に繋がったところはあるだろう。それでも5大リーグ全制覇など他の指揮官が成し遂げていないことを実現しているのは事実だ。

ちなみにアンチェロッティに次ぐ第2位は、イタリアをワールドカップ制覇に導いたリッピで23.7%、3位がサッキ(16.2%)と続いている。やはりアズーリをワールドカップ制覇へ導いた功績は大きかったか。

アンチェロッティに唯一不足しているのが代表チームでの経験で、アンチェロッティが率いるイタリア代表を1度見てみたい。そのチームをまとめるバランス能力は見事であり、今のイタリア代表も渋くまとめてくれたことだろう。

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