またCLで敗れたペップに英メディアは実力を疑問視 国内で10のタイトルを獲得した男の招聘は失敗だった?

CLではバルセロナ時代を超えられていないジョゼップ・グアルディオラ photo/Getty images

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この手の話はCLで敗れるたびに出てくる

21-22シーズンのCLもファイナルまで進んだが、ここにはジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティの姿はない。準決勝でレアル・マドリードと対戦し、2戦合計5-6で破れている。

ペップはバルセロナで10-11シーズンにCLを制して以降、バイエルン・ミュンヘン、シティと各国のビッグクラブを率いたが、CLのタイトル獲得には手が届いていない。

『transfermarkt』では未だシティでCLを制していないペップはシティにとって意味のある招聘だったのか議論している。特にペップがシティで使った金額は論争の中心であり、シーズンを重ねるごとにこの補強の精度は上がっているが、以前はバンジャマン・メンディに6000万ユーロ、エリアキム・マンガラに5400万ユーロを使うなど大失敗もしている。

それでも、ペップは就任以降10個のタイトルを獲得しており、11個目となるプレミアリーグのタイトルも獲得できる可能性がある。CLという欧州最高峰の舞台の結果だけを見れば失敗なのかもしれないが、国内のタイトルは総なめにしており、今季リーグタイトルを手にすればペップ就任後、2度目の連覇である。3連覇となればマンチェスター・ユナイテッドの持つ記録に並ぶことができ、それも達成すれば歴史に名を刻むことができる。

若手の発掘もペップ就任後より積極的になり、フィル・フォーデンという逸材が誕生した。どうしても今までのシティは大金を使って他クラブのエースを獲得していたが、フォーデンは移籍金のかかっていない0円の選手である。第2のフォーデンはすくすくと育っており、U-23、U-18のチームは今季所属するリーグでそれぞれ優勝している。トップチームも優勝となれば、3つのカテゴリーをシティが制することになる。なかなか起きることではない。

毎年の100億円をこえる移籍市場でのお金の使い方もあってか、CLを敗れるごとに問われることになるペップの必要性。もちろんCLのタイトルは必要だが、国内での成績を見れば獲得は正解であり、成果を収めている。クラブとの契約延長の話も出ており、直にCLも制することになるだろう。

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