ハーランドの後釜はチェコで暴れる19歳か 得点もアシストもできるドルトムントの補強候補とは

チェコ代表にも選出されているフロジェク photo/Getty Images

エースを失うドルトムントが狙うのは

2022-23シーズン、絶対的エースを失うドルトムントはその後釜に誰を据えるのか。10日、マンチェスター・シティは同クラブに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの来季加入を正式に発表。これまで圧倒的な得点力を武器にチームの攻撃陣を牽引してきたストライカーは、新たな活躍の場を求めることとなった。

このハーランド流出はドルトムントにとって間違いなく痛手だ。しかし、決まってしまったものは仕方がない。来季の戦いに向けて、同クラブは新たな戦力の獲得に動かなければならないだろう。だが、そのあたりもドルトムントは抜かりない。独『Spox』によると、現在の同クラブはハーランドの後釜としてチェコ代表FWとの交渉を加速させているという。

その選手とは、スラヴィア・プラハに所属するFWアダム・フロジェク(19)。まだ欧州4大リーグでのプレイ経験こそないが、彼もドルトムント加入前のハーランドと同じように次のサッカー界をリードするストライカーとして注目を集めている逸材だ。今季はここまでチェコ1部で29試合に出場して8ゴール13アシストを記録中。フィニッシュワークだけでなく、彼は188cmのサイズを生かしたチャンスメイク能力にもキラリと光るものを感じさせる。ハーランドの後釜としては非常に面白い存在と言えよう。

昨今のドルトムントはフロジェクのほか、攻撃陣の補強としてザルツブルクから先日FWカリム・アデイェミの獲得を発表した。しかし、彼をハーランドの後釜としてカウントするのは少し違うか。得点能力に優れている点に関してはアデイェミも十分期待できるのだが、最前線でポストプレイなどをこなすにあたってはややサイズが足りない印象も。かねてよりそのプレイスタイルは元オランダ代表のアリエン・ロッベンに例えられることもあっただけに、アデイェミには9番というよりシャドーやサイドでの役割に期待がかかる。アデイェミも優秀なアタッカーではあるのだが、彼に求められるのはドニエル・マレンのような働きか。

こうした面を考えてみると、純粋なハーランドの後釜としてはフロジェクの方が適任と言えるだろう。ドルトムントが獲得に乗り出すチェコの逸材FW。加入となれば、その活躍には注目したいところだ。

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