ズーレ、ベリンガム、ロイス、アデイェミ 来季のドルトムントはブンデスリーガの勢力図を変えるかもしれない

優勝から遠ざかっているドルトムント photo/Getty Images

バイエルンの補強次第によっては力関係が変わる

バイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキが今夏に退団するとなれば、ブンデスリーガの勢力図は大きく変わるかもしれない。

レヴァンドフスキはクラブとの契約を延長しない考えを示しており、バルセロナ行きの話題が浮上している。実現すれば大ニュースだ。

レヴァンドフスキ退団となれば、当然ブンデスリーガのライバルたちにとってはタイトルを奪うチャンスになる。1番の相手となるのはドルトムントか。

ドルトムントもFWアーリング・ハーランドがマンチェスター・シティへ移籍することが決まったが、すでにバイエルンからDFニクラス・ズーレ、フライブルクからDFニコ・シュロッターベックの加入を決めるなど、ポジティブな話題も多い。

ズーレとシュロッターベックがセンターバックでコンビを組むパターンに加え、ベテランのマッツ・フンメルスも控える。この3人を3バックで並べることも可能で、ドイツの実力派センターバック3枚がフィットすれば守備力は大幅に向上するだろう。

中盤ではMFジュード・ベリンガムが残留すると見られており、成長を続ける若き実力者をキープできれば大きい。ベテランのアクセル・ヴィツェルはチームを離れるが、センターバックからサイドバック 、ボランチまで幅広く仕事をこなすエムレ・チャンもいる。ここも決して悪い陣容ではない。

前線はすでにザルツブルクからFWカリム・アデイェミの獲得を発表しており、そこに来季ブンデスリーガ2年目を迎えるオランダの若きFWドニエル・マレン、チームを長年支えるマルコ・ロイスが絡めば厚みも出てくる。特にマレンのブレイクには期待だ。

左サイドバックのラファエル・ゲレイロにバルセロナが関心を寄せている話もあり、まだ今夏にどんな動きがあるかは分からない。ドルトムントももう少し補強が必要となるはずだが、守備から攻撃まで全体の構成は悪くない。新加入のセンターバック2人と、アデイェミ、マレン、そしてロイスが怪我なく戦えれば、頂点も狙えるのではないか。

レヴァンドフスキがバイエルンを離れるとなれば、今季のブンデスリーガ得点ランク1位&2位が揃ってドイツを出ていくことになる。バイエルンとドルトムントの両クラブはその衝撃に備える必要があり、先に動いているのはドルトムントの方だ。この動きの成否で力関係は大きく変わるはずで、来季のブンデスリーガは両クラブを中心に面白い戦いが見られそうだ。

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