“89失点”まで達した守備大崩壊 8年で9人も監督が代わるボルドー大混乱

混乱が止まらなかったボルドー photo/Getty Images

これだけ失点が多くては攻撃陣が頑張っても……

リーグ・アン制覇6回を誇る名門はどこまで落ちるのか。2部のリーグ・ドゥへ降格した場合、当面戻ってこられないのではと心配されているのがボルドーである。

2008-09シーズンに最後のリーグ制覇を果たしているボルドーは、現在最下位。降格はほぼ確実で、ここまで5勝13分19敗と散々だ。

何よりの問題は守備にあり、何と37試合で89失点を献上。これは今季の5大リーグではダントツのワースト記録である。これだけ守備が崩壊したとなれば、攻撃陣がどれだけ得点を重ねても白星に繋がらない。

英『The Guardian』が問題視するのは、明確なプランの見えないチーム運営だ。2014年に元フランス代表のウィリー・サニョルを指揮官に招聘したところから数えると、約8年ほどの間に9人もの指揮官がチームを担当してきたことになる。

2016年の3月にサニョルを解任したところからはユルリク・ラメ、ジョスラン・グルヴェネク、グスタボ・ポジェ、リカルド・ゴメス、パウロ・ソウザ、ジャン・ルイ・ガセ、ヴラディミル・ペトコビッチ、そして今年2月からベンチに座るダビド・ギヨンと交代が激しい。

2部へ降格することによる経済的損失も気になり、同メディアによれば2020-21シーズンの時点でボルドーには6700万ユーロの赤字があったという。その中で来季2部での戦いを強いられるとなれば、復活はそう簡単なものではないのかもしれない。

昨季はドイツでもシャルケ、ブレーメンと世界的に有名なクラブが2部へ降格する悪夢を味わったが、両クラブは1シーズンで昇格を決めた。同メディアはボルドーの場合はそう上手くいかないかもしれないと伝えており、チーム運営を見直さなければ2部での生活が長くなる可能性も考えられる。

89失点と大崩壊したところからどう復活させるのか。ボルドーの厳しい戦いが始まる。

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