エリクセンとトニーのコンビに、名将T・フランクの存在 今季プレミアリーグで最も価値を上げたクラブとは

今季の躍進もあってイヴァン・トニーら多くの主力の価値が上がった photo/Getty images

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今季のサプライズとなった

21-22シーズンも最終盤に差し掛かっており、今季の各チームの評価はほぼ固まりつつある。今季のプレミアリーグでいえば評価を落としたのはエヴァートンだ。他の中堅クラブと比較してもより多く投資されたチームだが、今季は大苦戦。プレミア残り2試合となった段階で勝ち点は36ポイント。16位と降格圏ギリギリと、降格の可能性がある。反対に評価を上げたのは、11位のブレントフォードだ。

プレミアリーグ創設後初となる1部での戦いに身を投じている今季のブレントフォード。開幕戦ではBIG6の一角であるアーセナルを破ると、その後リヴァプールとは3-3の打ち合いを演じ、勝ち点1を獲得している。昇格組とは思えない戦いぶりを見せており、今季プレミアに昇格した3クラブの中で唯一降格せずに来季のプレミアで戦うことが決まっている。

英『GIVEMESPORT』によれば今季最もプレミアリーグで価値の上がったクラブはブレントフォードだったようだ。シーズン開始時点では1億4783万ポンドだった市場価値が、現在では2億781万ポンドにまで上昇している。その差額は5990万ポンドであり、日本円にして95億円ほどあがっている。

クリスティアン・エリクセンの加入もあったが、やはりイヴァン・トニーがプレミアリーグでも実力を示したことが、主な要因だろう。

昨季イングランドの実質2部であるチャンピオンシップで31ゴールという記録的な数字を残したストライカーであるトニー。今季はプレミアでも12ゴール5アシストと素晴らしい数字を残している。得点面以外でもポストプレイやチャンスメイクもできる選手で、2021年3月から現在に至るまでで市場価値をほぼ倍になり、2900万ポンドにまで数字を伸ばしている。

中盤でいえばヴィタリー・ヤネルトの数字も凄い。24歳のドイツ出身の中盤は2020年からブレントフォードに所属しており、今季は30試合に出場して4ゴールを記録している。中盤で輝く選手で、攻撃では正確なフィード、守備では積極的なプレッシングでチームを支えることができる。彼の市場価値も今季の開幕前である6月から一気に跳ね上がり、1000万ポンドほどの値が付けられている。

指揮官であるトーマス・フランクがプレミアリーグの年間最優秀監督部門にノミネートされるなど、今季は躍進の年となったブレントフォード。冬のエリクセンの加入でさらにチーム力は増しており、今後の成長に期待だ。

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