ワン・ビサカはテン・ハーグのマンUに合わない 守備特化型SBは中位クラブでこそ本領発揮か

守備能力は折り紙つきのワン・ビサカ photo/Getty Images

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ラングニック監督就任以降は出場機会が激減

オーレ・グンナー・スールシャール氏を解任して以降、さまざまな監督の名前が新監督候補として挙がっていたマンチェスター・ユナイテッド。最終的にはアヤックスのエリック・テン・ハーグ監督が来季から指揮をとることに決まり、ラルフ・ラングニック暫定監督が指揮をとる試合はリーグ最終節のクリスタル・パレス戦が最後となる。

テン・ハーグ監督の就任決定により、多くの選手の入れ替わりが予想されている今夏のマンU。特に守備陣のテコ入れは必須で、ラングニック政権下でレギュラーを失ってしまったアーロン・ワン・ビサカも放出が既定路線だろう。

ワン・ビサカは2019年夏にクリスタル・パレスからやってきて以降、スールシャール前監督の下で重用されていたが、ラングニック監督はより攻撃的なディオゴ・ダロトを優先して右SBで起用。新指揮官次第では再び序列を覆す可能性もあったが、英『Daily Mail』は前にボールを運べるSBを好むテン・ハーグ監督に、ワン・ビサカは合わないと主張している。

近年のSBにはさまざまな能力が求められがちで、ワン・ビサカのような守備に特化したSBの立場は弱くなってしまっている。しかし、相手に押し込まれることの多い下位クラブであれば、むしろワン・ビサカのような守備的SBの方が重宝されるのではないだろうか。

彼はまだ24歳と若く、経験が加味されてこれから脂の乗ってくる選手だ。全盛期をベンチで過ごすといったことがないよう、本当に自らを必要としているクラブなのか、戦術がマッチするのかどうかを慎重に見極めてほしいところだ。

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