セルティックの前田・古橋に伊東を加えた3トップが理想形? ブラジル戦で試したいアグレッシブなハイプレス戦術

セルティックの前田大然のスピードは規格外だ photo/Getty images

特に前田のスピードは脅威になる

日本代表はワールドカップ・カタール大会でスペイン代表、ドイツ代表とグループステージで戦うことになった。明らかに格上の相手だが、彼らから勝ち点を奪えなければ決勝トーナメント進出は難しい。

そんなカタール大会に向けたテストゲームが6月にブラジル戦含め、計4試合行われる。20日にはその親善試合を戦う日本代表が日本サッカー協会から発表された。まだ本大会まで選考の時間はあるが、彼らが中心となってカタール行きのメンバーが決められるだろう。

そこで重要となるのは守備のやり方だ。もちろん、どうやってゴールを奪うかも重要だが、これからはアジアレベルの相手と対戦することは少なくなり、ブラジルのような格上との対戦が多くなる。そうなればどれだけ耐え凌ぐことができるかが大事になる。

一つの手段としてはハイプレスがある。相手が後方でボールを持てば日本の3トップがそのビルドアップに向かって猛烈にプレッシングを仕掛ける。そこで蹴らせたロングボールを後方で回収し、相手を押し込む。こうなればボールを持つ時間が長くなり、主導権を握ることができる。

もちろん、リスクもある。ハイプレスを仕掛けるとなればそれに合わせて中盤とディフェンスラインが高い位置を取る必要がある。そうなれば後ろに広大なスペースが生まれてしまい、一気にカウンターを食らうこともなる。かといって自陣に引きこもる守備では相手に長く主導権を握らせることになり、チャンスを増やされ続ける。時と場合によって使い分けが必要となるが、アグレッシブなハイプレスは取り入れたい。

幸い日本代表には足の速い韋駄天が複数選出されている。例えば、前田大然と古橋亨梧のセルティックコンビだ。アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックもサムライブルーと同じく、[4-3-3]を採用しており、守備時にハイプレスを仕掛けることがある。そこでは彼らの快足が生きてくる。特に前田のプレッシングは素晴らしく、相手のボールホルダーに焦りを感じさせることは可能で、そうなればビルドアップでのミスを誘うことができる。

左に前田、中央に古橋、右に伊東純也となれば快足トリオの完成だ。リスクはあるが、彼らのスピードを生かしたプレッシングで敵陣深い位置からボールを奪うことができれば、一気に相手ゴールに迫ることができる。6月6日のブラジル戦でそれが実践できれば、カタールでも十分に通用する日本の武器となるだろう。

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