後半から攻守に変化を見せた浦和レッズ 3ゴール奪った攻撃はオプションとなる

ユンカーのスピードを生かした攻撃だった photo/Getty Images

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ユンカーがハットトリックを決める

浦和レッズは第11節で横浜F・マリノスと対戦。前半に3ゴールを奪われる厳しい展開も、後半にキャスパー・ユンカーがハットトリックを決めて3-3のドローで終了した。後半に怒涛の3得点を奪った浦和は、戦い方としては決して理想的ではなかったかもしれないが、これまでとは違った形でのドローとなった。

前半は横浜FMに対し、ボールを保持しながらチャンスを作ろうとするも、右サイドを何度も突破されて失点を重ねてしまう。宮市亮に何度も決定機を作られるだけでなく、同選手にゴールも決められるなど、前半だけで3失点と大きなビハインドを喫してしまう。

そんな浦和は関根貴大を低い位置に下げ、5バック気味にして相手のサイドアタックに対応。後方からロングボールも多用して横浜FMの最終ラインの裏を突く攻撃を繰り返す。1度目のチャンスでゴールにつながるなど、よい形が増えていく。反撃ムードとなった埼玉スタジアムで浦和が大きな勝ち点1をつかみ取った。

リカルド・ロドリゲス監督は試合後「後半はリスクを冒して前から行くというやり方にして、できるだけ早く1点目を取りたいという話をしていた」と話し、コンパクトに守りながら前線でのプレッシングで裏を狙う戦法へと舵を切る。目論み通り、後半開始早々にゴールが取れたことは大きかった。本来目指しているボールを保持しながら崩し切る形が生み出せなかったが、相手の嫌がる部分を突いてユンカーのスピードを生かしていく形は今後も有効だろう。理想的なスタイルに加えて今回の後半のような割り切った戦い方も、攻撃のオプションとしては重要だ。

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