10ゴールのうち“半分”はサウサンプトン戦…… ヴェルナーのプレミア2年間をどう評価する

チェルシーでなかなか得点数増えないヴェルナー photo/Getty Images

今季も二桁得点には届きそうにない

2020年のチェルシー移籍から2年。ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーのパフォーマンスには厳しい視線も向けられてきた。

今季もここまでリーグ戦21試合に出場し、奪った得点は4点のみ。FWとしては寂しい数字で、現段階では昨季の6得点よりも少ない。2年目の爆発が期待されていたことを考えると、この結果は残念だ。

昨季と合わせるとプレミアリーグでは通算56試合で10得点に留まっており、ブンデスリーガで91得点も挙げてきた男の数字としては物足りない。プレミアリーグへの適応や、指揮官トーマス・トゥヘルのスタイルの中で得点を量産するのは難しかったか。

また興味深いことに、プレミアリーグで決めた10点のうち半分の5点はサウサンプトン相手に決めたものとなっている。サウサンプトンがお得意様となっており、強豪相手の得点は少ない。プレミアBIG6と呼ばれるクラブの中ではアーセナル相手にしか得点は決めていないのだ。

昨夏加わったFWロメル・ルカク、同じドイツ代表の仲間であるカイ・ハフェルツが揃うなど、今のチェルシーの前線は豪華だ。しかしこの3人は今季のリーグ戦得点数が二桁に届かず、現在チームで二桁得点を挙げているのは11得点のMFメイソン・マウント1人のみ。ルカク、ヴェルナーが20点ほど決めてくれれば、チェルシーの順位はもっと違ったものになっていただろう。

FWとは得点数で評価されるポジションでもあり、移籍金額を考えてもルカク、ヴェルナーの補強は成功とは言えないか。

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