かつてはヴィルツと並ぶ評価も…… バイエルンの若き才能が“19歳”で直面するプロの厳しさ

ムシアラやヴィルツが台頭する一方で、伸び悩んでいるラインのような選手もいる photo/Getty Images

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今季限りでの退団が決定的

近年、ドイツ・サッカー界には次世代を担うと期待される優秀なヤングタレントが多数出現している。バイエルン・ミュンヘンのMFジャマール・ムシアラやレヴァークーゼンのMFフロリアン・ヴィルツなどは、その代表格と言えるだろう。10代のうちから所属クラブで結果を残している選手が多いのは、代表強化のうえでも非常に喜ばしいことだ。

しかし、その一方では大きな期待を背負いながら、やや雲行きが怪しくなっている選手もいる。そのうちの1人が、バイエルンに所属するMFトーベン・ライン(19)だ。

数年前までは同じ2003年生まれの選手として、ドイツではヴィルツと共に近い将来のブレイクを期待されていたライン。だが、現在の同選手は今季終了後のバイエルンからの退団が決定的となっている。独『Spox』によると、現行契約が今年6月いっぱいで満了となるなか、クラブはそれを延長しない決断を下したという。かつては英『Guardian』の「世界でもっと優れた若き才能60人」にも選ばれていたラインだが、このタイミングで彼はバイエルン離れることとなりそうだ。
2017年まで所属していたヘルタ・ベルリンの下部組織では世代トップクラスの才能と注目を集めていたものの、バイエルンへと移ってからはそれほど目立つ存在ではなくなってしまったライン。今季はU-19カテゴリでプレイするも、リーグ戦でのスタメン出場はわずか11試合にとどまっていた。このままバイエルンでプレイしていても今後トップチームで活躍できる可能性は薄い状況となっていただけに、この契約満了は致し方ない部分もあるだろう。

とはいえ、ラインはまだ19歳。その未来がどうなるかはわからない。バイエルンとは袂を分かつこととなりそうだが、現在は彼の獲得に古巣のヘルタをはじめオーストリアやベルギーのクラブも動きはじめているという。ドイツの絶対王者では少し苦しい時間を過ごしたものの、新天地でラインが覚醒することには期待したい。

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