“平均25.2歳の最も若いスカッド”でプレミアを戦ったアーセナル 逸材だらけのチームの伸びしろはBIG6で最も大きい

最終節エヴァートン戦では快勝を飾ったアーセナル photo/Getty images

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好不調の波が激しいシーズンだった

2季連続での8位フィニッシュからようやく抜け出し、今季のアーセナルは5位でプレミアリーグを終了した。手の届きかけていたCL出場権は残念ながら逃してしまったが、EL行きの切符は掴んでおり、欧州の舞台にアーセナルがまた戻ってくる。

今季は若手が躍動したシーズンとなった。ブカヨ・サカ(20)、エミール・スミス・ロウ(21)が11ゴール、10ゴールと二桁得点を達成し、新たな得点源として地位を築いた。マルティン・ウーデゴー(23)、ガブリエウ・マルティネッリ(20)、エディ・エンケティア(22)もそうだ。ウーデゴーは守備もできるチャンスメイカーとしてプレミア屈指の攻撃的MFになった。マルティネッリは一気にアタッカーとしての格を上げ、エンケティアは去就が不透明となっているが、終盤7試合で5ゴールを決め、立派なストライカーに成長している。

守備陣も奮闘を見せた。ガブリエウ・マガリャンイス(24)がリーグ屈指のDFに成長し、相方のベン・ホワイト(24)は高額の移籍金が支払われたプレッシャーを感じず伸び伸びとプレイしている。冨安健洋(23)も前半戦は素晴らしく、来季は怪我のない万全な状態で見たい。

英『The Athletic』によれば今季のスカッドの平均年齢が最も低いのは25.2歳のアーセナルだったようだ。2番目のブレントフォードは26.2歳と1歳以上離れており、かなり若いチームでプレミアリーグ全38試合を戦い抜いたことがわかる。もちろん、BIG6でも最年少のチームだ。

少し短絡的かもしれないが、BIG6の中で最も伸びしろのあるチームだといえる。ベストのスカッドを組んだ際に20代後半の選手はグラニト・ジャカ(29)とトーマス・パルティ(28)の2人しかいない。こんなことはBIG6のほかのチームではありえない。

さらに来夏の移籍市場では多くの選手の獲得が予想される。もちろんCL行きを逃したことで本来獲得できるはずだった選手との交渉が破談になる場合もあるが、マンチェスター・シティのガブリエウ・ジェズス(25)は獲得濃厚とされている。レンタルバック組ではウィリアム・サリバ(21)が戻ってくるとされている。

他のBIG6は資金力の大きなチームが多く、その時々に合わせて有力選手を獲得してくる。そのため、サイクルの絶頂期であるシティはすでに世代交代を進めている。アーセナルはそのような大型補強を毎シーズンすることは難しいが、今の若手がキャリアのピークに達した際、シティやリヴァプールのような強豪相手に長いスパンで争うことは十分に可能だろう。

CL出場権は逃したものの、少しずつ前に進んでいるアーセナル。今季は連敗から連勝とジェットコースターのように好不調の激しいチームだったが、見事5位でEL行きを掴んだ。来季はプレミア、ELでCL出場を目指すことができる。冬の移籍市場で動かなかった分、来夏の移籍市場では大きな補強が行われることが予想できる。

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