試運転に終わったグリーリッシュのシティ1年目 移籍金1億ポンドの真価は来季以降に問われる

優勝カップを掲げるグリーリッシュ photo/Getty Images

シティとの契約はあと5年残っている

プレミアリーグ最終節でアストン・ヴィラから劇的な逆転勝利をもぎとり、リーグ連覇をはたしたマンチェスター・シティ。昨夏にアストン・ヴィラから加入したジャック・グリーリッシュも移籍初年度からしっかりと優勝に貢献する活躍を見せた。


グリーリッシュは今季公式戦全39試合6ゴール4アシストを記録し、強力なシティ攻撃陣の一翼を担った。しかし、イギリス人史上最高額となる1億ポンドで移籍したことを考えるとこの成績はどうなのかといった議論がシーズン中から度々繰り広げられた。


リーグ戦だけで見ると、グリーリッシュの出場時間はチーム10番目、得点数も10番目、アシスト数は11番目という結果になっている。本来であればチーム1、2を争う数字を残すことが期待されたはずで、シティ移籍初年度が大成功だったとは言えないだろう。


英『The Mirror』によれば、グリーリッシュはアストン・ヴィラ戦後、「(シティでのプレイが)思っていたより難しかった」と打ち明けている。ローン移籍で1シーズンだけノッツ・カウンティにいたことはあったものの、幼い頃からずっとアストン・ヴィラでプレイしてきたグリーリッシュにとって、いきなり新しいチームで本領を発揮するということは難しかったのかもしれない。


「もっともっと頑張れるし、このクラブで自分が果たすべき役割も分かっている」ともグリーリッシュは話しており、この言葉を信じるのであれば、今季の活躍だけで移籍が成功だったかどうかを判断するのはまだ早いだろう。1年のウォーミングアップを終えた来季以降の活躍で、グリーリッシュの真価は問われることになる(データは『WhoScored.com』より)。

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