ジェズスを巡って場外でのノースロンドンダービー発生? 5500万ポンド必要なブラジル代表FWを射止めるのはどっち

ガブリエウ・ジェズスの移籍は既定路線のようだ photo/Getty images

ジェズスの移籍は既定路線といわれている

マンチェスター・シティはケビン・デ・ブライネやベルナルド・シウバらがいる中盤に注目が集まりがちだが、前線にも実力者は多い。コンスタントにゴールを決めるイングランド代表10番のラヒーム・スターリング、今季アストン・ヴィラから1億ポンドでやってきたジャック・グリーリッシュ、モハメド・サラーに続くプレミア屈指の右ウイングであるリヤド・マフレズとさすがの戦力を有している。

9番を背負うガブリエウ・ジェズスも彼らに並ぶ実力者であり、今季はリーグ戦で8ゴール8アシストを記録している。しかし、アーリング・ハーランド、フリアン・アルバレスの加入もあって来季はセンターフォワードでの出場機会を保障されておらず、右ウイングではマフレズの牙城を崩し切れていない。

そこで移籍先の候補に挙がっているのが、アーセナルとトッテナムである。英『manchester evening news』ではジェズスはすでにクラブに移籍の希望を伝えたとされており、2023年で契約が切れるため延長しないのであれば来夏での放出が既定路線だろう。シティは5500万ポンド(日本円にして約87億円)での売却を考えているという。

両クラブ共に残り契約1年の選手に5500万ポンドは高すぎると考えているようだが、アーセナルにはピッタリのストライカーだ。175cmとサイズはないが体は分厚く、プレミアの屈強なDF相手にもポストプレイ可能だ。裏への抜け出しも武器として持っており、エディ・エンケティアの契約延長がまとまればジェズス、エンケティアの2人体制でローテーションすることができる。また、左右のウイングでもプレイ可能であり、右サイドからは高精度のクロスで好機を演出する。

スパーズとしてはハリー・ケイン不在時の最前線の役割を期待しての獲得だろうか。ソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキ共にシャドー、ウイングタイプであり、ベンチのルーカス・モウラ、ステーフェン・ベルフワインもそうだ。来季はCLを戦うことになっており、ケインを休ませるプランを考えておきたい。

得点力、チャンスメイク力、守備力、前線であればどこでもプレイできる器用さ、25歳の若さと優良物件であるジェズス。それでも、シティでは序列が下がることが予想されており、このブラジル代表FWを獲得するのはどのクラブになるのだろうか。

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