最後にトロフィーを掲げたのは16-17シーズンまで遡る 近年タイトル獲得のないユナイテッドは新政権で“蘇る”のか

マンチェスター・ユナイテッドの最後のタイトル獲得は16-17シーズンにまでさかのぼる photo/Getty images

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来季からエリック・テン・ハーグがチームを指揮する

21-22シーズンのプレミアリーグはマンチェスター・シティとリヴァプールのデッドヒートの末、シティが優勝を果たした。これで2季連続でのリーグタイトル獲得であり、連覇に成功している。直近5シーズンでは4度優勝と強く、プレミアリーグとなってからは6度優勝を経験している。

それでも13度の優勝を誇るマンチェスター・ユナイテッドには遠く及ばない。2006年から2009年には3連覇も達成しており、イングランドを代表する名門クラブである。しかし、近年は低迷。リーグ優勝は名将アレックス・ファーガソンが監督であった12-13シーズンまでさかのぼることになる。

ユナイテッドはそれ以外のタイトルレースでも苦戦しており、最後にトロフィーを掲げたのはジョゼ・モウリーニョ政権時の16-17シーズンのELだ。確かにそれ以降は目立った成績は残せておらず、昨季はELファイナルでビジャレアルに敗れ、タイトルの獲得を逃している。
赤い悪魔としてはこの状況をなんとしてでも脱しなければならない。同じ街のシティは、最後にユナイテッドがトロフィーを掲げた5年前からプレミア4回、FAカップ1回、リーグカップ4回と計9回もトロフィーを掲げている。

期待されるのは新監督であるエリック・テン・ハーグの手腕だ。近年ユナイテッドにいなかった戦術家タイプであり、チームの戦術の整備が期待されている。アヤックスではボールの保持を基本としたアグレッシブなサッカーを展開しており、期待できる。

補強の行方も重要だ。今季はクリスティアーノ・ロナウドやジェイドン・サンチョなどビッグネームは連れてきたが、チームのウィークポイントである中盤の補強はなかった。そのためシーズンを通して中盤が弱点となっており、補強の正確性は問われることになる。

直近のタイトルは16-17シーズンのEL、プレミアは12-13シーズンと近年は目立った成績を残せていないユナイテッド。シティ、リヴァプールとプレミアの強豪とされるクラブとの差は年々広がっており、テン・ハーグ・ユナイテッドがこの2強時代を崩す存在になるのだろうか。

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