たった“1700万ポンド”で獲得したFWが2年で29点に関与 リーズを残留に導いたブラジル代表FWは引き抜かれてしまうのか

観客と共に勝利を喜び合うハフィーニャ photo/Getty images

お得な獲得だ

今季はマルセロ・ビエルサ監督の解任もあって難しいシーズンを過ごしたリーズ・ユナイテッド。それでも、最後の2試合で勝ち点4を稼ぎ、ギリギリの17位でプレミアリーグ残留を決めた。

そんなリーズだが、今季は昨季チームを支えた主力の離脱が目立った。パトリック・バンフォードやカルヴィン・フィリップスがそうだ。バンフォードは昨季17ゴール7アシストを記録したストライカーだが、今季は30試合を欠場し、ほとんどゲームに絡めていない。フィリップスは終盤復帰したが、それでも16試合を欠場している。

このような緊急事態が続いたリーズだが、何とかプレミア残留を果たした。それはこの男の活躍が大きい。ハフィーニャのことである。

フランスのレンヌから2020年にリーズにやってきたブラジル代表FW。加入初年度から30試合に出場して6ゴール9アシストを記録。すぐさまチームにフィットし、9位でフィニッシュしたリーズをバンフォードやフィリップスらと共に支えた。

ハフィーニャの武器は多い。推進力のあるドリブルでアタッキングサードに侵入すると、強烈なシュートで相手のゴールを脅かす。チャンスメイクもできる選手で、攻撃の選択肢が多い。守備での献身性も兼ね備えており、今季は35試合で11ゴール3アシストの数字を残す大活躍だった。

バルセロナへのステップアップが噂されるサイドアタッカーだが、リーズが彼を獲得した際に支払った移籍金はたったの1700万ポンドだ。非常にお買い得であり、金額以上の働きを2季連続で見せている。

英『The Athletic』ではハフィーニャのステップアップは避けられないため、移籍する前にハフィーニャの後釜を探すべきと主張している。レッドブル・ザルツブルクから獲得したブレンデン・アーロンソンがそうなのかもしれないが、ハフィーニャがチームから離れることになれば来季のリーズは攻撃で苦戦を強いられることになるだろう。

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