今季は“18歳”の大型DFスカルビーニ躍動 アタランタ育成の凄み「ここのトレーニングはヘビー」

アタランタで活躍するデミラル photo/Getty Images

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デミラルが語る若手育成の強み

今季はリーグ戦で8位とやや苦戦したものの、ヨーロッパリーグではベスト8に入るなど健闘したアタランタ。ジャン・ピエロ・ガスペリーニの下で充実の時間を過ごす彼らは、とにかく若手の育成が上手い。

クラブのアカデミーも機能しており、今季はアカデミー出身の大型センターバックであるジョルジョ・スカルビーニ(18)がリーグ戦18試合に出場。イタリア世代別代表に選ばれてきた194cmのスカルビーニは、このままA代表でディフェンスリーダーになることが期待される逸材だ。

今季の活躍で市場価値も昨夏の50万ユーロから500万ユーロまで10倍アップとなっており、スカルビーニはアタランタが生んだ新たなるヒット選手だ。
そのアタランタで同じくセンターバックを務めてきた24歳のDFメリフ・デミラルも、アタランタの育成部門が上手く機能していると語る。

「アタランタには有名な育成部門があり、バストーニやムサ・バロウ、ケシエ、クルゼフスキといった選手たちもここで育った。ここのトレーニングはヘビーで、スピーディーなんだ。ユヴェントスでのトレーニングより難しいと思う。時には8キロや10キロほど走るセッションもある。成長したい若手選手にとっては適切なクラブだよ」(トルコ『Fanatik』より)。

トルコ代表でもセンターバックを務めるデミラルも24歳とまだ若い方で、昨夏にユヴェントスからレンタルでアタランタに加入。今季は計42試合、2984分間のプレイタイムを得ていた。この1年はデミラルにとっても大きなものとなったはずだ。

アカデミーで育てた若手を上手く売却しつつ、セリエAで上位を狙っていく。それがアタランタの戦略でもあり、近年はそれが上手く機能している。イタリアサッカー界にとっても育成の上手いアタランタのようなクラブは貴重で、今後もこの路線は続いていくことだろう。

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