キエッリーニ、インモービレ、ジョルジーニョ…… アルゼンチンに0-3で負けたイタリアに迫る本格的世代交代

キエッリーニは代表を去る(右) photo/Getty Images

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4年後へ向けた新たなチャレンジ

やはり実力には差があったか。1日に行われたEURO2020王者イタリア代表VSコパ・アメリカ2021王者アルゼンチン代表による頂上決戦は、アルゼンチンがラウタロ・マルティネスやリオネル・メッシの活躍もあって3-0と勝利を収めた。

イタリアは欧州予選プレイオフで北マケドニア代表にまさかの敗北を喫し、今年のワールドカップ・カタール大会出場を逃してしまったことも記憶に新しい。あの時から4年後へ向けた新たなチャレンジがスタートしたわけだが、その道のりは甘くない。

このアルゼンチン戦ではDFジョルジョ・キエッリーニが代表ラストゲームを飾ることになり、イタリアの最終ラインは本格的な世代交代がスタートする。インテルのアレッサンドロ・バストーニには期待できるが、ベテランのレオナルド・ボヌッチを含め盤石とまでは言い難いか。
中盤では昨夏のEURO2020でジョルジーニョが見事な活躍を見せたものの、ジョルジーニョも4年後には34歳だ。パリ・サンジェルマン所属のマルコ・ヴェッラッティも33歳を迎えることになり、4年後へ向けて中盤も世代交代の必要がある。ミランでスクデット獲得に貢献したサンドロ・トナーリが成長しているのはポジティブで、今後はトナーリが主軸の一角を担うと予想される。

ユヴェントスのマヌエル・ロカテッリ、インテルのニコロ・バレッラといった中堅世代も4年後へさらなるステップアップが期待される。

そして最大の課題は前線だ。アルゼンチン戦ではトリノのアンドレア・ベロッティがセンターフォワードに入ったが、長らく続いてきたチーロ・インモービレとベロッティの2枚体制も4年後は厳しい。アルゼンチン戦ではサッスオーロの大型FWジャンルカ・スカマッカが途中出場しているが、現在23歳のスカマッカにはこの4年で大きく成長してもらう必要がある。センターフォワードは現在のイタリアが抱える最大の問題だ。

今季限りでナポリを去る30歳のFWロレンツォ・インシーニェも4年後のワールドカップを目指すのは厳しいだろう。EUROでは攻撃の中心だったが、ここも世代交代のタイミングだ。スカマッカと同じサッスオーロのジャコモ・ラスパドーリ、EUROで大活躍だったユヴェントスのフェデリコ・キエーザなど左から仕掛けられるタレントはいるが、彼らがどこまで成長できるかがポイントだ。

アルゼンチン戦の結果に一喜一憂する必要もないが、0-3のスコアにショックを受けたサポーターは少なくないはず。アズーリ完全復活への道は遠いと感じた人もいるだろう。イタリアVSアルゼンチンのカードはワールドカップ決勝で実現してもおかしくない豪華なものではあるが、イタリアがそこまで辿り着くには大きな改革が必要だ。

EUROでチームを優勝へ導いた監督ロベルト・マンチーニはこのアルゼンチン戦からどうチームを変えていくのか。キエッリーニも代表を離れ、ここからが本格的な世代交代となる。

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