16位だったチームを“ELベスト4”へ大改革 マンUで苦しんだ男がウェストハムのレジェンドになる日

ウェストハムで成功を収めるモイーズ photo/Getty Images

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中堅クラブを戦う集団へ変えるプロフェッショナル

マンチェスター・ユナイテッドで思うような結果を残せなかったことから、指揮官デイビッド・モイーズにはネガティヴな評価もある。時代の最先端を行く戦術を編み出すタイプとは言い難く、少しばかり古い戦い方に見えることもあるだろう。

しかし、モイーズは中堅クラブを戦う集団へ変える術に長けている。現在指揮するウェストハムでその評価は再び上昇しており、クラブは非常に充実した時間を過ごしている。

モイーズがウェストハムの指揮官に就任したのは2019年末のことで、当時のチーム状況はあまり良くなかった。2016-17シーズンは11位、2017-18シーズンは13位、2018-19シーズンは10位、2019-20シーズンは16位と、モイーズが就任した頃もウェストハムは残留争いに巻き込まれているクラブだったのだ。
しかし、2020-21シーズンには一気に6位までジャンプアップ。新たに獲得したチェコの大型MFトマーシュ・ソーチェクやサイドバックのヴラディミール・クファル、テクニシャンのMFサイード・ベンラーマの補強がヒットしたことも大きいが、残留争いしていたクラブを1シーズンで欧州カップ戦出場権確保まで導くのは容易ではない。

今季も序盤から好調で、一時はトップ4フィニッシュも狙えるとまで言われたほどだ。最終的には7位で終わったが、ヨーロッパリーグではベスト4に進出。今季も成功のシーズンと言っていいはずだ。

英『Westham zone』もモイーズの功績を高く評価しており、今後数年でウェストハムのレジェンド指揮官になってもおかしくないとまで紹介している。

モイーズはエヴァートンで長期間仕事をした経験もあり、プレミアリーグでの戦い方は熟知している。特に中堅クラブをまとめるのは上手く、簡単には負けない厄介な集団を作り上げてくるイメージだ。それがウェストハムでもヒットしており、再び59歳・モイーズの評価は上昇を始めている。

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