「スターが生まれた瞬間を見た」と英紙は絶賛 18歳でイタリア代表デビューを飾ったウィルフリード・ニョントとは何者か

デビュー戦でアシストを記録したニョント photo/Getty images

素晴らしいクロスを供給した

2021年に行われたEURO2020では2006年のワールドカップ・ドイツ大会以来となる国際大会での優勝を収めたイタリア代表。近年では結果を残すことに苦労していたアッズーリだったが、ロベルト・マンチーニ監督のもと栄冠を掴んだ。

しかしその後行われたワールドカップ・カタール大会に向けたヨーロッパ予選グループCではまさかの2位に。プレイオフでは北マケドニア代表と対戦するも、終盤に失点を喫してしまい0-1と敗れてしまった。その結果2大会連続でのヨーロッパ予選敗退が決定している。

そういった背景もあってか6月から開催されているUEFAネーションズリーグでは若手主体のメンバーで試合に臨んでおり、5日のドイツ戦ではMFダヴィデ・フラッテージ(22)やFWジャンルカ・スカマッカ(23)、MFトンマーゾ・ポベガ(22)、FWウィルフリード・ニョント(18)と若いタレントが積極的に起用された。

最も注目を浴びることになったのがニョントだ。インテルの下部組織出身の選手で、スイスのチューリッヒでプロとなり、今季は36試合に出場して10ゴール5アシストを記録している。イタリアではアンダー世代から代表に選ばれており、このドイツ戦がフル代表デビューとなった。

そんなニョントはマッテオ・ポリターノに代わって右サイドに入ると躍動。170cmと小柄な選手ではあるが推進力のあるドリブルを武器に敵陣を切り裂き、70分右サイドから上げた高精度のクロスをロレンツォ・ペッレグリーニが合わせてイタリア代表が先制に成功している。その後はドリブルやポストプレイで攻撃を前進させており、デビュー戦とは思えないパフォーマンスを披露した。

英『Squawka』ではこのゲームのレビューを行っており、ニョントには最高点となる8点の評価を与えている。「スターが生まれた瞬間を見た」と称賛しており、来季スイスではなくイタリアでプレイしているだろうとセリエAへの移籍の可能性を示唆している。

カタール行きはなくなってしまったが、今後に向けて若手を試しているイタリア代表。今回のニョントのような選手を見つけることが目的であり、これからのアッズーリに期待したい。

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