赤い悪魔ではイマイチもブラジル代表では大活躍 日本代表の脅威となった“セレソンのフレッジ”

日本戦では圧倒的な存在感を見せたフレッジ photo/Getty images

代表ではカゼミロとコンビを組む

韓国代表に5-1、日本代表に1-0と白星を挙げ、2連勝を収めたブラジル代表。攻守ともにワールドクラスの実力者を揃えており、アジアの上位勢を圧倒した。

特に強力だったのは中盤の選手たちだ。日本戦ではカゼミロとフレッジがダブルボランチを組んでおり、攻守両面でチームをサポートしていた。フレッジはボールを刈り取る守備を見せ、攻撃面では推進力のあるドリブルやパスで好機を演出していた。カゼミロとの相性は素晴らしく、中盤は彼らがファーストチョイスだろう。

所属クラブであるマンチェスター・ユナイテッドではパッとしなかった今季のフレッジだが、ブラジル代表では別人かのように躍動している。それは中盤でパートナーとなる選手の存在が大きい。ブラジル代表ではカゼミロやファビーニョが中盤の底で舵を取り、フレッジはインサイドハーフとして攻守両面に顔を出す。機動力を生かしたプレッシングやセカンドボールの回収は強力であり、日本は攻撃を前進させることはできなかった。

フレッジがユナイテッドでも代表と同様の活躍をするにはカゼミロやファビーニョのような存在が欲しい。メインターゲットはウェストハムのデクラン・ライスのようだが、移籍金は非常に高額であり、ターゲットはバルセロナのフレンキー・デ・ヨングに変わってきている。しかしデ・ヨングもアンカーよりはインサイドハーフに適性のある選手であり、新監督であるエリック・テン・ハーグはどのように来季のシステムを考えているのか。

ブラジル代表の中盤として日本代表に襲い掛かったフレッジ。プレスの圧力、運動量、それでいて足元でボールを扱うスキルは高く、まさに理想の中盤であった。だがクラブでは評価されておらず来季のユナイテッドでは“セレソンのフレッジ”を見せることができるのだろうか。

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