恩師マーシュが待つリーズにウルブズ、サウサンプトンとプレミア勢が興味 移籍濃厚な南野拓実の新天地候補は?

南野拓実の移籍はほぼ確実なようだ photo/Getty images

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プレミア内での移籍となるか

今季は全コンペティションで10ゴール1アシストの数字を記録するも、プレイタイムは1008分と物足りないシーズンだったリヴァプールの南野拓実。リーグ戦ではほとんど出番がなく、次の移籍市場では放出が確実視されている。

英『THIS IS ANFIELD』によるとリーズ・ユナイテッド、サウサンプトン、ウルブズ、フラム、モナコの5クラブが南野に興味を示しているという。移籍金は1700万ポンド(日本円にして約28億円)に設定されており、リヴァプールはベンフィカのダルウィン・ヌニェス獲得の資金を作りたいようだ。

南野のスタイル上移籍するのであればトップ下、もしくは2トップ、シャドーを採用しているチームがいい。今季であれば前述した5クラブはすべて条件を満たしており、レッドブル・ザルツブルク時代に南野を指導しているジェシー・マーシュがチームを指揮するリーズが有力候補になるか。
リーズはマーシュ就任後[4-2-3-1]を採用しており、トップ下にはスペイン代表のロドリゴが起用されることが多い。このオフシーズンにはすでにレッドブル・ザルツブルクからMFブレンデン・アーロンソンを獲得している。守備もできるモダンなトップ下であり、南野と役割が被ることになるが、ハフィーニャが移籍した際は右サイドに回ることになると予想されており、ある程度の出場機会は確保できるだろう。

20-21シーズンにローン移籍で在籍していたサウサンプトンは[4-4-2]を採用しており、2トップの一角で今季6ゴールを決めたFWアルマンド・ブロヤがチェルシーに戻ることになる。そうなるとFWチェ・アダムズの頼れるパートナーがいなくなり、南野を獲得する可能性はある。指揮官であるラルフ・ハーゼンヒュットルは南野のことを知っており、ここでも出場機会は確保できそうだ。

ウルブズは今季プレミア10位で終えたクラブで、安定して中位を維持している。システムは[3-5-2]や[3-4-3]と3バックが主流であり、南野としてはプレイしやすい。しかしこのクラブはライバルが多い。得点源であるラウール・ヒメネスに韓国代表のファン・ヒチャン、ローンでチームを離れていたアダマ・トラオレとモーガン・ギブス・ホワイトが戻り、最終節リヴァプールにゴールを決めたペドロ・ネトもいる。10番を背負うダニエル・ポデンセも健在であり、選手の売却がなければ厳しい。

フラムはイングランドの実質2部であるチャンピオンシップを今季優勝したクラブであり、22-23シーズンからプレミアを戦うことになる。[4-2-3-1]を採用しており、トップ下のファビオ・カルヴァーリョがリヴァプールに引き抜かれることになった。そこに南野が収まることもできるが、カルヴァーリョは南野よりも得点力に長けた選手で、代役となるかは怪しいところだ。

モナコは[4-2-3-1]や[4-3-3]を採用しており、トップ下にはフランス代表のベン・イェデルがいる。今季52試合で32ゴール7アシストを記録しているアタッカーで南野は彼とポジションを争うことになる。以前からモナコは獲得を希望するクラブとして名前は挙がっており、今季は3位でフィニッシュした。来季はELに出場することができる。

出場機会の確保を前提に考えるとリーズ、サウサンプトン、フラムの3クラブになる。リーズのハフィーニャをリヴァプールが狙っており、南野を交渉に含めるとの話もある。22-23シーズンはワールドカップ・カタール大会の年であり、プレイタイムを得られるチームへの移籍を期待したい。

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