日本代表の2つの課題を同時に解決する起用に 伊東と前田の“快速コンビ”が織り成す相互作用

伊東のクロスに合わせてチームの4点目を決めた前田 photo/Getty Images

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伊東のクロスに前田が合わせて得点

日本代表はキリンカップサッカー2022でガーナ代表に4-1で勝利した。日本が誇る快速コンビが、チームの4点目を決めて大勝に貢献する。

2-1で迎えた63分に堂安律に代えて伊東純也を投入した日本は、1点を追加した80分に前田大然を途中出場。スピードを武器とする両名がガーナ守備陣に襲い掛かると、82分には伊東が抜け出してドリブル突破でチャンスを作る。伊東のスピードに付いていった前田が中央でクロスボールに合わせてゴールをゲットした。

以前までの日本代表はスピードのある伊東が右サイドから裏へ抜け出して突破を図るものの、彼の速さに味方も追いつくことができず。伊東が抜け出しても中央に誰もいないなど、カウンターを完遂することができない状況も見られた。
またブラジル戦で途中出場となった前田もスピードを生かせる場面は少なく、中央での動き出しが上手い前田にサイドからいいクロスを供給することができず。孤立してしまう場面も見受けられ、彼の起用法も課題の1つとなっていた。

そんな両者の課題を解決するのが、快速コンビの同時起用だ。伊東の速さにも追いつくスピードを持った前田は、伊東の突破でもすぐに横でクロスの準備をしていた。また伊東も前田へタイミングのいいクロスでゴールを創出。2人の相互作用で、決め切ったゴールだったといえる。

ブラジル戦では同時にプレイしていた時間が5分ほどしかなかったため、両者が絡んだプレイはあまり見られなかった。それでもガーナ戦で見せた2人の攻撃は、さらに連携を深めることで、日本の大きな飛び道具となっていく。

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