分かっていても止められない この10年でメッシが決めてきたドリブルの数が凄すぎる

バルセロナ時代のメッシは制御不能だった photo/Getty Images

相手チームも研究しているはずだが……

デビュー以来、分かっていても止められないのがパリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシのドリブルだ。派手なフェイントを仕掛けることはほとんどないが、相手DFのタイミングを外して逆を取るのが抜群に上手い。

英『Squawka』によると、2012-13シーズン以降のメッシはリーグ戦で実に1406回もドリブルを成功させているという。これは同期間の欧州5大リーグでは圧倒的1位の数字だ。プレイしている期間の長さも影響しているが、メッシのドリブルが研究しても止められないレベルにあることが分かる。

1000回以上に達しているのもメッシだけで、このランキングはそこから2位エデン・アザール(997回)、ネイマール(945回)、ウィルフリード・ザハ(913回)、アラン・サン・マクシマン(796回)と続いていく。

トリックスターという点ではニューカッスルのマクシマン、クリスタル・パレスのザハ、パリ・サンジェルマンのネイマールには共通点があるか。特にネイマールはトリッキーなプレイが多く、現代では少なくなっているファンタジスタの感覚を持つプレイヤーだ。ドリブルを止められるケースも多いが、デビューから独特のリズムで仕掛け続けている。

ドリブルの精度では2位のアザールが興味深い。アザールはレアル・マドリードに移籍してから苦戦しており、ここ3シーズンは満足にプレイ出来ていない。その中で2位につけているのは見事で、アザールもメッシと同じく成功率が高い。ボールを失うケースが少なく、好調時は足にボールが吸い付くようなドリブルを見せてくれる。ファウルをもらうのも上手く、まともにボールを奪うのが難しいドリブラーの1人だ。

そのドリブルを新シーズンにレアルで見せてくれると面白いが、チェルシー時代のキレをもう一度見せてくれるのか。メッシと並んで分かっていても止められない現役ドリブラーの1人であり、メッシとアザールのドリブルは一味違うレベルにあると言ってもいいだろう。

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