久保が蘇ったように南野拓実もその流れに…… 左ウイングではない“攻撃的なインサイドハーフ”という新境地

南野拓実は復活するのか photo/Getty images

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チュニジア戦で変化は見られるか

4-1での快勝となった10日のガーナ戦。ガーナ代表にはアーセナルのトーマス・パルティなど数名の主力がいない状態ではあったが、攻守両面で相手を圧倒しており、攻撃的な日本代表が見られることになった。

その攻撃の中心にいたのは三笘薫だ。ブラジル戦ではレアル・マドリードのエデル・ミリトンに格の違いを見せつけられてしまうことになったが、ガーナ戦では個の突破力で圧倒するシーンが何度もあった。中堅国相手なら三笘のドリブルが日本の攻撃の軸になる。実際にガーナ戦では自身のゴールと久保建英の得点を演出している。元日本代表の森本貴幸は自身のSNSにて「三笘くんはアフリカン相手にあれが出来るのは相当やばいな」と大絶賛していた。

日本に新たなエースが登場し喜ばしいことだが、10番をつける南野拓実の序列がどんどん下がってしまっている。[4-3-3]の左ウイングでは三笘が一歩リードしており、南野が巻き返しを図るのは厳しいように思える。
久保が攻撃的なインサイドハーフで評価を高めたように南野もポジションを変更するのは一つの手だ。それこそ久保のようにインサイドハーフで起用するのは面白い。実際にところあのポジションはトップ下であり、バイタルエリアで攻撃に絡むことができる。セカンドストライカーが南野の適正ポジションで森保一監督がガーナ戦から使い始めた攻撃的なインサイドハーフは南野が復活する道筋かもしれない。

ガーナ戦では終盤に3バックを試した。右から板倉滉、谷口彰悟、伊藤洋輝の最終ラインに、田中碧と柴崎岳のダブルボランチ、右ウイングバックに伊東純也、左ウイングバックに中山雄太、南野と久保のシャドーに、前田大然が最前線に入っている。[3-4-3]となっており鎌田大地が所属するフランクフルトと同じシステムである。これを今後どのタイミングで使うのかは分からないが、シャドーであれば南野の良さが生きる。[4-3-3]とは違い前線の選手の距離感が違いため、連携が取りやすい。前田の4点目のゴールも南野がボックス内でフリーで待っており、南野にパスが渡っていれば得点を挙げられた可能性は高い。

三笘という新星にポジションを脅かされてしまっている南野。ここから落選するようなことはないといえるが、何かを変えなければ控えとしてカタールに臨むことになる。南野のバイタルエリアでの動きは強力であり、復活を期待したい。

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