マンU時代のモイーズはセスク獲得目前だった 元スペイン代表の10番が赤い悪魔の中盤を支配していた可能性

セスクはマンUのサッカーを変えていたかもしれない photo/Getty Images

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今季はウェストハムをELベスト4に導いた

アレックス・ファーガソン氏が退任して以降、プレミアリーグのタイトルから遠ざかり、低迷を続けているマンチェスター・ユナイテッド。ファーガソン氏の後任に抜擢された現ウェストハム指揮官デイビッド・モイーズ監督は、2013年夏に稀代のMFをマンUへ入団させる寸前だったようだ。

英『The Athletic』によれば、ファーガソン氏からマンU指揮官のタスキを渡されたモイーズ監督は、ファーガソン氏と話し合った結果、当時バルセロナに在籍していたセスク・ファブレガスの獲得を進めることに決めたという。当時のセスクは故郷のクラブであるバルサを離れたいとは考えていなかったものの、レアル・マドリード戦など、ビッグゲームに起用されなかったことに不満を抱えていたようだ。

プレミアリーグ開幕の2週間前となる8月1日に、モイーズ監督とセスクは電話で2回目のやり取りを行った。そこでセスクは「もし今季のリーグ初戦でスタメンに入れなければ、ユナイテッドへ加入するためにバルサを去る」とモイーズ監督に伝えたという。

それから2週間以上が経った8月18日、当時のバルサで新指揮官に就任したヘラルド・マルティーノ監督(現メキシコ代表指揮官)はセスクをリーグ開幕戦に先発起用。そこでセスクは2アシストの活躍を見せ、対戦相手のレバンテを7-0で破った。

この時点で移籍市場閉幕まで2週間を切っていたこともあり、モイーズ監督はセスクに代わる中盤の選手を急ピッチで探したようだ。そしてエヴァートン時代の教え子であるMFマルアン・フェライニとの交渉を進め、移籍市場最終日に彼との契約を完了した。

フェライニもベルギー代表に名を連ねた優秀な選手だが、獲得を狙っていたセスクとはあまりにプレイスタイルがかけ離れていた。もしフェライニの代わりにセスクを獲得できていたら、より魅力的な攻撃を展開していた可能性もあり、チャンピオンズリーグの出場権を逃すこともなかったかもしれない。

現在のマンUもMFポール・ポグバやMFネマニャ・マティッチなどの退団によって中盤の新戦力探しに追われている。奇しくも当時のセスクと同じバルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングを獲得するという噂が流れているが、今度こそは獲得までこぎつけることができるだろうか。

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