板倉滉を絡めてシティは新たな左SBを獲得する? ドイツ代表DFは左サイド版カイル・ウォーカーになれるか

マンチェスター・シティが興味を示すダビド・ラウム photo/Getty images

サイドバック獲得を目指すペップ・シティ

待望のストライカーであるアーリング・ハーランドの獲得を正式発表したマンチェスター・シティ。次の補強ポジションは中盤と左サイドバックであり、リーズ・ユナイテッドのカルヴィン・フィリップスとブライトンのマルク・ククレジャが候補に挙がっている。

英『90min』によると左サイドバックではククレジャ以外にも候補がおり、ホッフェンハイムのDFダビド・ラウムにシティが興味を持っているという。

グロイター・フュルトのアカデミーで育ち、その後ホッフェンハイムにやってきた24歳のラウム。ドイツ代表にも選ばれている実力者で、現在開催されているUEFAネーションズリーグの全4戦に出場している。おそらくワールドカップ・カタール大会の初戦日本戦にも出てくることになるだろう。

ラウムは左サイドバック、左ウイングバック、左サイドハーフと左であればどのポジションでも務められるユーティリティ性を持っている。クラブでは今季35試合に出場しており、3ゴール13アシストを記録。リーグ戦では11アシストの数字を残しており、これはトーマス・ミュラーやクリストファー・エンクンクらに続くブンデス5番目の数字であった。

アシスト数からも分かる通りチャンスメイクを得意としており、クロスは一級品だ。21-22シーズンのクロス成功数は96回となっており、103回でリーグトップのフィリップ・コスティッチに続く数字である。シティはアーリング・ハーランドが加入しており、彼のクロスに合わせられるターゲットマンはいる。攻撃的な選手だが、守備は堅実で90分サイドを走り切るスタミナはある。球際の強度が高く、デュエル勝利数116回はチームトップの数字だ。

ホッフェンハイムは日本代表の板倉滉獲得に手を挙げたクラブであり、シティは板倉の保有元だ。ボルシアMGが板倉獲得レースで一歩リードという報道もあったが、シティが板倉を含めた交渉をすればホッフェンハイムが有利に立てる可能性はある。

90分間強度を落とさず守備で貢献できるカイル・ウォーカーのような強みを持つラウム。それでいてクロスは高精度であり、左サイドのウォーカーになれる素質を持ったプレイヤーだ。シティの左サイドバックは守備に問題を抱えている選手が多く、そこでククレジャが候補に挙がった。ラウムも強度の高さを提供できる選手であり、シティはどちらを選ぶのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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