南野拓実のカタール行きに黄色信号点灯? このまま左サイドで起用され続けるなら“元10番”がその椅子を奪う可能性も

難しい6月の4連戦となった南野拓実 photo/Getty images

左サイドとのミスマッチは以前から指摘されている

14日にチュニジア代表と対戦した日本代表。6月に用意されていたテストゲームの最終戦であり、勝利を期待されて臨んだゲームだが、0-3の完敗となってしまった。

ミスが目立った守備陣もそうだが、ノーゴールに終わっている攻撃陣も改善が必要である。とくに左サイドで先発となった南野拓実はまた存在感を残すことなくベンチに退いている。後半はトップ下でのプレイとなり、ボールに関わる回数も増えたが、怖さのある選手にはなれておらず難しいゲームとなってしまった。ブラジルメディア『Globo』では失点に絡んだ吉田麻也に続く低い評価となっており、「左サイドでプレイするのは最善ではないことを示した」とポジションとのミスマッチを指摘している。

日本代表で10番を背負う南野だが、三笘薫が台頭して以降はチーム内での序列が下がり続けている。[4-3-3]をアジア最終予選で採用して以降は左ウイングが彼の定位置だったが、より突破力があり、得点力がある三笘が来たことで南野の地位は揺らいでいる。この4戦では三笘2ゴール、南野0ゴールであり、得点がすべてではないが評価が下がったことは間違いないだろう。

このままワールドカップ・カタール大会を迎えることになれば左ウイングの序列は三笘に続く2番手となる。トップ下での起用もあったが鎌田大地がファーストチョイスであり、彼を超えるパフォーマンスをチュニジア戦では見せられていない。

可能性としては低い話だが、これだけ左サイドで起用され結果を残せないとなると今後招集外になることも考えられる。長い間日本代表に選ばれていないが、ポルティモネンセの中島翔哉は代役にピッタリな存在だ。三笘と同様に個での突破を得意としており、例えばスタートから三笘を使い、相手が疲れた場面でジョーカーとして中島をピッチに送り出すのも面白い。両者ともに違いを作れるドリブラーであり、左サイドの攻撃力は間違いなく上がる。最後の招集は2019年にまでさかのぼることになるが、このままでは三笘を本戦3試合フルタイムで起用することになり、最大限三笘の強みを生かすことができない。そのためには頼れる代役が必要であり、適任は南野ではなく中島だ。

適性ポジションではない左サイドで起用され、強みを出し切れない南野。試合を重ねるごとに三笘との比較もあって評価は下がっており、このままではカタール行きが怪しくなる可能性がある。

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