6月の4連戦でも“遠藤依存”から抜け出せず 日本代表の心臓部であるアンカーの代役になれる2人のサムライ

遠藤航への負担はとてつもなく大きい photo/Getty images

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本戦まで残り5カ月だ

6月に用意されていた全4試合のテストゲームを消化した日本代表。結果は2勝2敗となっており、最終戦のチュニジア戦は0-3での完敗となってしまった。

この試合でミスが目立ってしまった吉田麻也は初戦のパラグアイ戦から全4試合で先発出場しており、13日間で4ゲームをこなすハードスケジュールだった。しかもシーズンが終わった直後の期間であり、疲労からくるパフォーマンス低下は避けられなかった。

中盤では遠藤航も吉田同様に全試合で先発しており、ブラジル戦とチュニジア戦ではフルタイムでピッチに立っている。さすがの遠藤もパフォーマンスに疲労が影響してしまっており、チュニジア戦ではらしくないミスが目立った。ワールドカップ・カタール大会は中3日のスケジュールが組まれており、1試合とは言わないが、45分遠藤の代役になれる人物がいなければ戦い抜くことは難しいだろう。
代役になる可能性があった守田英正が負傷の影響でこの4試合で一度もピッチに立てなかったのは痛手だ。プレッシャーがかかった場面でのボールコントロール力は遠藤の上であり、ビルドアップにもアクセントをつけられる。ボールロストすることがほとんどなく、ミスが即ピンチにつながるアンカーは守田のほうが向いている。また守田をアンカーで起用することで遠藤をインサイドハーフで使うことができる。遠藤は守備時の強度が注目されがちだが、推進力のあるドリブルを生かした攻撃の前進が得意であり、後半21分のように高い位置でファウルを貰うこともできる。

この4連戦ではセンターバックで評価を高めた板倉滉もアンカーでの起用が期待できる。パス捌き、守備力と攻守で輝ける能力を持っており、パラグアイ戦では途中から中盤にポジションを上げている。その後の起用はなかったが、冨安健洋がいればまた使い方も変わったかもしれない。

結局日本代表はこの4連戦で遠藤依存から抜け出せていない。無理をすればW杯の3戦で先発フル出場できる鉄人だが、シーズン中ということもあって怪我の可能性は捨てきれない。そうなれば一気にプランが崩れることになるのだが、そこで崩れないためのプランBを持つべきだ。海外組含めたテストゲームは9月の残り2試合しかないが、守田をアンカーで先発起用するなど遠藤依存から抜け出す必要がある。

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