ロドリがいるのになぜ シティが5000万ポンドを費やしてリーズMFを狙う理由

マンチェスター・シティ含め複数のクラブから狙われるカルヴィン・フィリップス photo/Getty images

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すでにストライカーを獲得したシティ

長くチームを支えたフェルナンジーニョが去り、マンチェスター・シティの中盤に1つ枠が空いた。ロドリは不動のアンカーで、替えが効かない存在だ。怪我も少なくシーズンを通して計算できるプレイヤーである。しかしシティはリーグ戦に2つのカップ戦、CLと戦うコンペティションが多く、中盤の底を担当するプレイヤーが必要となる。

既存戦力で候補になるのは若手のMFロメオ・ラヴィアだ。18歳の有望株ですでにトップチームデビューは済んでいる。だが、英『The Athletic』によるとクラブはまだラヴィアはロドリと競争できる状態にないと判断しており、新しい戦力をチームに加えたいと考えているようだ。それがリーズ・ユナイテッドのMFカルヴィン・フィリップスである。

イングランド代表に選出されている26歳でリーズの生え抜きだ。同紙の報道によると5000万ポンド(日本円にして約81億円)でシティは獲得を目指しているという。リーズはすでにフィリップスの後釜とされるバイエルン・ミュンヘンのマルク・ロカ獲得に近づいており、完了となればフィリップスのシティ行きが加速することになる。
シティがフィリップスを狙っているのはアンカーを高いレベルでプレイできるという点だが、それに加えてインサイドハーフでも起用可能というユーティリティ性に目を付けたと考えられる。

シティの中盤はケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、イルカイ・ギュンドアン、ロドリの4人が主な戦力であり、少ない。フィル・フォーデンがこの位置でプレイすることもあるが、21-22シーズンの主戦場は3トップだった。またギュンドアンに移籍の可能性が報じられ、さらに少なくなればローテーションするのは不可能になる。だが、そこにアンカーとインサイドハーフでプレイできるフィリップスが入れば中盤の層が厚くなり、過密日程にも耐えることができる。

フィリップスの強みはボール奪取能力とパスでの展開にある。特長はロドリと被るところはあるが、機動力はフィリップスが上であり、そのためインサイドハーフでもプレイできる。強烈なミドルシュートを持っており、シティの武器が一つ増えることになる。

アーリング・ハーランドに続いて今夏2人目の獲得を狙うシティ。昨季と比べ動きの多い移籍市場であり、フィリップス獲得となるのだろうか。

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