“94分ごとに1アシスト”するポルトガルの俊英 アーセナルが獲得濃厚なMFファビオ・ヴィエイラとは何者か

アーセナル移籍が濃厚なファビオ・ヴィエイラ photo/Getty images

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意外な選手の獲得となりそうだ

22-23シーズンはリーグ戦と並行してELを戦うことになっているアーセナル。そのため戦力アップは必須であり、ガブリエウ・ジェズスをはじめ多くの補強候補の名前が報じられている。

移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏は、ポルトのMFファビオ・ヴィエイラ獲得で合意したと伝えている。4000万ユーロ(日本円にして約55億円)の移籍金が支払われるようだ。

ポルトのアカデミーで育ち、20-21シーズンからプレイタイムを得ていたヴィエイラ。21-22シーズンから先発での出番を増やしており、全コンペティション39試合で7ゴール16アシストを記録する飛躍の年となった。リーグ戦での14アシストはベンフィカのラファ・シウバの15アシストに続くリーグ2位の好成績である。
ユーティリティ性に長けた選手でポルトでは、センターフォワードやトップ下、サイドハーフ、ウイング、インサイドハーフで使われており、トップ下での起用が最も多い。魅力は利き足である左を使ったボールコントロールと高精度のパスであり、ビッグチャンスクリエイト数14回はメフディ・タレミ(18回)、オタビオ(17回)に続く好成績だ。チームでは3番目となっているが、ヴィエイラはリーグ戦では1329分しかプレイしていない。対するタレミは2431分、オタビオは2675分であり、1000分以上の差がある。そう考えるとヴィエイラの実力の高さが分かるはずだ。

アーセナルでは[4-2-3-1]を採用しており、トップ下、もしくはサイドでの起用となるだろう。すでにこのポジションにはマルティン・ウーデゴーらがいるが、来季の日程を考えると実力者はまだ足りていない。

予想されていたストライカーや中盤ではなく攻撃的MFを獲得することになりそうなアーセナル。実力は確かだといえるが、4000万ユーロは少し高いか。サイドバックも獲得が必要なポジションであり、今後の動きに期待だ(データは『SofaScore』より)。

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