A・アーノルドの起用ポジションに影響してくる? 18歳でリヴァプール行きが濃厚なカルヴィン・ラムゼイとは何者か

アバディーンでプレイするカルヴィン・ラムゼイ photo/Getty images

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注目の逸材だ

ファビオ・カルヴァーリョに続いて、ダルウィン・ヌニェスと早くも2人の獲得を決めたリヴァプール。とくにヌニェスは6400万ポンド(日本円にして約104億円)と高額な移籍金が支払われており、期待は大きい。

リヴァプールはすでに3人目となる選手の確保に向かっており、それがアバディーンのDFカルヴィン・ラムゼイとなるようだ。英『BBC』によればすでに合意に至っており、メディカルチェックを経て獲得を発表するという。

スコットランドリーグのアバディーンの下部組織で育ち、そのままトップチームデビューを飾った生え抜きのラムゼイ。18歳と若い選手だが、21-22シーズンは33試合でピッチに立ち、1ゴール9アシストの数字を残している。
右サイドバックの選手で、リヴァプールではトレント・アレクサンダー・アーノルドのバックアッパーとなる。リヴァプールはA・アーノルドの控えがおらず彼が起用できない場合は万能なジェイムズ・ミルナーが担当することもあったが、ようやく本職の選手を連れてくることができた。

狭いエリアを苦にしないテクニック、推進力のあるドリブル、精度の高い右足からのキックを武器としているラムゼイ。ドリブル成功数21回、ビッグチャンスクリエイト3回、キーパス数43回、クロス成功数40回と攻撃的なスタッツはすべてチームトップ3に入っている実力者で、リヴァプールが引き抜くのも頷ける。右足だけでなく左足でも同程度のボールを蹴ることができ、そんな選手を650万ポンド(日本円にして約10億円)で獲得できるのはお買い得だ。

イングランド代表でA・アーノルドが中盤でプレイする機会があったが、ラムゼイが台頭すれば彼は別のポジションで起用されることになるのだろうか。ユルゲン・クロップはガレス・サウスゲイトのA・アーノルドの中盤起用を「理解に苦しむ」と発言していたが、A・アーノルドの持つポテンシャルの高さを考えれば別のポジションで起用させたくなる気持ちも分かる。

21-22シーズンに一気に評価を高め、リヴァプール行きを勝ち取りそうなラムゼイ。ただリヴァプールでのライバルはA・アーノルドでありポジションを奪うのは簡単ではない。今後は控えという立ち位置になると予想できるが、A・アーノルドの地位を脅かす選手になることを期待したい(データは『SofaScore』より)。

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