他クラブがシティのアカデミーに注目する時代へ トップチームだけでなく下部組織もリーグを制する充実ぶり

所属リーグを制したU-23マンチェスター・シティ photo/Getty images

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下部組織にもお金を費やしているようだ

近年はトップチームだけでなく、アカデミーの充実が見られるマンチェスター・シティ。U-23、U-18は各リーグで優勝を果たしており、3つのカテゴリーをシティが制したことになる。

「今シーズン(21-22シーズン)だけでも、コール・パルマー、ジェイムズ・マカティ、リアム・デラップの3人がトップチームでプレイしました。より多くの選手をトップチームに昇格させるのがアカデミーで働いているスタッフの目標であり、今後数年でそういったプレイヤーが増えることを確信しています」

英『manchester evening news』ではアカデミーからトップチームに定着したフィル・フォーデンが下部組織の状況について語っている。とくにパルマー、マカティ、デラップの3人への期待感は高く、フォーデンも早く共にトップチームでプレイしたいと考えているのだろう。
最も可能性があるのはパルマーだ。左利きの攻撃的MFで、来季は右ウイングでリヤド・マフレズの控えとして出場機会を得られる可能性がある。放出される可能性が高いガブリエウ・ジェズスがプレイする右サイドの穴を埋める存在として期待されており、どこまでプレイタイムを増やせるか注目だ。

英『The Athletic』によるとU-23でパルマーらとプレイするMFロメオ・ラヴィア(18)に対してリーズ・ユナイテッドとサウサンプトンが興味を示しているようだ。シティは売却に難色を示しているが、リーズはカルヴィン・フィリップスとの交渉に絡めるとも考えられている。完全移籍での放出はないといえるが、期限付きであれば可能性はある。

サウサンプトンはラヴィアに続いてGKギャヴィン・バズヌ(20)にも興味を示しており、先日完全移籍での獲得を発表した。1200万ポンド(日本円にして約億20円)の移籍金が発生しており、買い戻しオプションが付くようだ。

フォーデンの台頭後、このようにアカデミーの選手に他クラブが興味を示すことは多くなっている。シティのトップチームの選手層が厚く、昇格が難しいため引き抜きが簡単なのかもしれないが、アカデミーが成熟されている証拠だ。シティとしてはトップチームに昇格できずともバズヌのように売却で資金を得ることに成功しており、現在の形が理想的なアカデミーの運用なのだろう。

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