シティは来季再び“100ゴール越え”を達成する? 純粋な9番、フォーデンの右サイド起用、増える攻撃的なオプションたち

マンチェスター・シティに移籍したアーリング・ハーランド photo/Getty images

期待できる3トップができあがる

21-22シーズンは99ゴール、19-20シーズンは102ゴール、17-18シーズンは106ゴールをリーグ戦で記録するなどプレミアリーグトップの攻撃力を誇るマンチェスター・シティ。しかも昨季は本職のストライカーを欠いてこの数字であり、どこからでもゴールが奪える強みが出た。

そんなシティに純粋な9番と呼ばれる2人のストライカーがやってきた。1人目はアーリング・ハーランドで、ドルトムントでは87試合で83ゴール19アシストと素晴らしい成績を残した。ボックス内での強さ、そしてシティが求めていた高さがある選手であり、ケビン・デ・ブライネやジョアン・カンセロらクロスの名手とされる選手がより輝くことになる。身長は194cmとされているがシティのメディカルチェックの際の計測結果は195cmに伸びており、まだまだ大きくなると予想される。

2人目はリーベル・プレートのフリアン・アルバレスだ。22歳のアルゼンチン代表FWで、今季のリーベル・プレートでは20試合で16ゴール6アシストと得点を量産している。直近のウニオン・サンタフェ戦では2ゴール2アシストの大活躍であり、自身でゴールするだけでなく味方に得点を取らせる術をすでに持っている。3トップの中央だけでなくサイドでも起用可能な選手であり、シティに新たなオプションをもたらしてくれる可能性がある。

新戦力のFWは前述した2人のみだが、既存戦力ではフォーデンが通常の左ではなく右でプレイする可能性があると英『The Athletic』は報じている。フォーデンはユーティリティ性を持ったプレイヤーで、インサイドハーフや3トップの中央や左でプレイする。右サイドでのプレイ機会が少なかったのはリヤド・マフレズが不動であり、ガブリエウ・ジェズスが右サイドにコンバートされたからだ。フォーデンが右でプレイすることになればより得点が期待できるようになる。ボックス外からのミドルシュートは一つの武器であり、右サイドにポジションを置けば利き足の左でシュートを打てる角度は広がる。

ジェズス、ラヒーム・スターリングが抜けることになりそうだが、アタッカーのオプションは増えそうな来季のシティ。若手のコール・パルマーはマフレズの控えとして積極的に起用されるという話もあり、新生フロントスリーを武器にシティは再び100ゴール越えを達成することになるのだろうか。

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