37試合無敗だった欧州王者に何があった? EURO後すでに4敗でW杯予選敗退と低迷極めるアズーリ

2014年を最後にW杯本大会に進めていないイタリア代表 photo/Getty Images

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ヴィエリ氏が現状についてコメント

UEFAEURO2020決勝でイングランド代表にPK戦の末に優勝を果たしたイタリア代表。当時から続いていた無敗記録は37試合にまで伸ばし、3年間負けていなかった彼らは11月のワールドカップでも大きな期待を寄せられていた。

しかしEURO後のUEFAネーションズリーグで1-2と敗戦して無敗記録がストップすると、そこから12試合で3勝3分4敗と負けが先行。圧倒的な強さを誇っていた攻撃力が出せず、FIFAワールドカップ欧州予選ではスイス、北アイルランドとドロー、北マケドニアには、0-1と“ウノゼロ”で敗れて2大会連続となるW杯欧州予選敗退が決まった。W杯でも期待が高まったイタリア代表だったが、本大会に出場すらできないこととなってしまう。

さらにEURO王者とコパ・アメリカ王者によるフィナリッシマ2022ではアルゼンチンに0-3と完敗。6月に行われたネーションズリーグではドイツに2-5と大敗を喫する。決定的な仕事のできるエースがいないながらも、高い得点力を誇っていたイタリアだが、現在その強さは鳴りを潜めており先制点を奪われて屈してしまうシーンが目立っている。
元イタリア代表FWのクリスティアン・ヴィエリ氏はイタリアメディア『Mediaset』にて現状の低迷するアズーリについてコメント。「イタリアの若手は、すぐに批判の対象にされてしまう。ここでは結果だけが重要であり、良いプレーができなければ、みんなが彼らを批判する」と国の環境についても言及した。W杯は2大会連続での予選敗退に「こんなことが長く続いている」と嘆きながらも、イタリア代表は今後もロベルト・マンチーニ監督に任すべきだと主張している。

「マンチーニは若手を発掘してプレーさせるのが上手い監督であり、彼の戦略を続けるしかない」

また得点源と呼べるストライカーが不在のイタリアにおいて、現役時代のヴィエリ氏がいれば、より強力なチームになっただろう。しかしヴィエリはそういった声についてもコメントしており「ヴィエリのような選手がいない?私がいなくてもEUROで優勝しているだろう」と現状の選手たちへ期待を向けている。

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