“30歳”でピーク過ぎたハメスの現在地 衝撃の2014W杯から短かった輝き

コロンビア代表の主役だったハメス photo/Getty Images

レアルでも定位置を失うのは早かった

コロンビアの英雄カルロス・バルデラマと比較されるなど、世界的スター選手として注目を集めてきたMFハメス・ロドリゲス。その実力は確かなものがあるが、現在置かれている状況は寂しいものがある。

昨夏にカタールのアル・ラーヤンと契約を結んだものの、すでにハメスの心はチームにないようだ。移籍を模索しているが、欧州のメガクラブが手を上げる気配はない。独『Sport Bild』はアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズが関心を寄せていると取り上げているが、ハメスはまだ30歳の選手だ。5大リーグのトップクラブが関心を示さないのは寂しい。

ハメスのハイライトといえば、やはり2014年のワールドカップ・ブラジル大会だろう。大会最多となる6ゴールを挙げてチームをベスト8へ導いたハメスは国の英雄になると同時に、2014年にはレアル・マドリードへの移籍を決めて一躍世界的スターとなった。

だが、ここがキャリアのピークだったのかもしれない。加入初年度はレアルでリーグ戦13ゴール、シーズン全体では17ゴールを挙げたが、この得点数がキャリアハイだ。レアルでは徐々に出番を失うようになり、2019-20シーズンは1ゴールしか奪えないまま終了。

2017年から2年間レンタル移籍したバイエルンでのパフォーマンスはまずまずだったが、ここでも二桁得点には届いていない。2020年にはエヴァートンへ移籍しており、メガクラブ路線から外れてしまった。そのエヴァートンでも期待はずれの結果となってしまい、そして昨夏のカタール行きだ。

コロンビア代表は今年のワールドカップ・カタール大会出場を逃しており、南米予選でのパフォーマンスも良くなかった。ハメスのキャリアはここ2年ほどで大きく下降してしまった印象があり、すでにピークは過ぎてしまったか。30歳はまだまだ戦える年齢のはずだが、想定していたキャリアとは違う結果となっている。

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