レアルのトップチームに返り咲くラストチャンス 22-23シーズンで久保建英がプレイするべきクラブは国内、それとも国外?

昨季はマジョルカでプレイした久保建英。来季はどのクラブに在籍することになるのか photo/Getty images

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レアルではまだプレイできないようだ

21-22シーズンでスペイン3季目が終わった久保建英。今後は一旦保有元のレアル・マドリードに戻ることになるが、どうやら再びレンタル移籍で経験を積むことになりそうだ。西『AS』によるとレアルは久保をレベルの高いチームに期限付き移籍させることを望んでいるという。移籍先についてはスペイン国内が最優先のようだが、国外でのプレイの選択肢もあり、スペインを離れる可能性もある。

このレベルが高いチームというのは昨季まで久保が在籍していたマジョルカではなく、20-21シーズンにローンで出されたビジャレアルのようなチームのことを指していると考えられる。レアルが久保により高いレベルでのプレイを要求するのは成長を願ってのことだといえるが、そこで活躍できなければレアルのトップチームに復帰するのは難しいのだろう。

今後久保が移籍するのであれば中盤で重宝されるようなチームに移籍するべきだ。現状の適性ポジションは右サイドハーフやトップ下だが、サイドでは単独での突破力を求められることになり久保の強みと合わない。今後突破力の強化を目指すのであればその選択肢も悪くないが、今ある自身の武器をより伸ばすことができる中央よりのポジションで起用されるチームに行くべきだと考えられる。
もう一つのトップ下だが、近年はこのポジションを採用しているチームが少ない。リーガ・エスパニョーラの上位勢であればレアル・ベティスとレアル・ソシエダくらいであり、そのチームも[4-3-3]など他のシステムと併用することが多い。トップ下で起用されている選手を見るとベティスであればナビル・フェキルやセルヒオ・カナレス、ソシエダならダビド・シルバとリーガを代表するチャンスメイカーが揃っている。フェキルに関してはサイドで使われても個で突破できるような能力が高い選手であり、現状の久保であれば一つポジションを下げたインサイドハーフでプレイし、できることのバリエーションを増やしたい。運動量や守備面でまだまだ改善点があるかもしれないがインサイドハーフの重要は上がっており、久保を欲しがるチームも増えるだろう。

ただ、すぐに運動量や中盤で豊富なスタミナを生かした選手になれというのは難しい話で、シャドーを採用しているチームを選ぶのも一つの手だ。フランクフルトの鎌田大地はシャドーで輝いており、3バックを採用するチームが多いドイツを新天地とするのも悪くないだろう。

4日で21歳となった久保。22-23シーズンはスペイン4季目であり、そろそろ目に見える結果が欲しい。レアルとの契約は2024年まで残っており、売却するのであれば2023年の夏がベストになる。そうなると久保がトップチームに返り咲くにはこれからの1年で大きく飛躍する必要があり、戦うクラブ選びは重要なものとなる。

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