名古屋で見せる稲垣祥の攻守両面での輝き 日本を代表するボックス・トゥ・ボックスは森保ジャパン入りとなるか

名古屋グランパスで存在感を見せる稲垣祥 photo/Getty images

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鹿島戦は引き分けたが積極的な攻撃参加が見られた

元FC東京の長谷川健太が監督となり、新体制がスタートした名古屋グランパス。昨季は5位でフィニッシュするなど勢いのあるチームだが、今季は思ったように勝ち星を積み上げられておらず18試合終了時点で5勝6分7敗11位とボトムハーフに沈んでしまっている。

直近の第18節鹿島アントラーズ戦は1-1の引き分けとなった。これで3戦白星がなく停滞してしまっている。だが、後半は2位の鹿島を圧倒しており、今後に期待できる内容であったことは間違いない。

鹿島戦で輝きを放ったのはMF稲垣祥だ。[3-5-2]の中盤インサイドで起用されている運動量豊富な中盤戦士であり、昨季は正確なミドルシュートを武器に8ゴールと得点を量産している。今季はここまで1ゴールと昨季見せた得点力は鳴りを潜めているが、その攻撃的な姿勢は失われていない。
まずは50分のシーンだ。ボックス内でフリーでボールを受けると上手く反転し、クロスを供給。そのボールが相手の腕に当たり、PKを獲得する。さらに8分後には再びボックス内に侵入し、柿谷曜一朗へ素晴らしいパスを送っている。残念ながらゴールとはならなかったが、抜け出しという稲垣の武器が鹿島戦での後半は光り輝いていた。

稲垣は守備面での対応の良さを称賛されることの多い選手だが、昨季連発したミドルシュートや今季見せる動き出しなど攻守両面で強みを見せられるプレイヤーとなっている。

7月に開催されることになるE-1選手権では招集されることになるのか。森保一監督は選考基準についてJ1でレギュラーとして試合に出ている選手と方針を明かしており、稲垣は合致する。前述した攻守両面での輝きは魅力の一つであり、再びサムライブルーの一員となるのだろうか。

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