古橋らに続け 井手口陽介、“134分間”だけでは終われない「何の理由もなく獲得したわけではない」

セルティック挑戦に踏み切った井手口 photo/Getty Images

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新シーズンには期待がかかる

FW古橋亨梧、前田大然、MF旗手怜央がスコットランドの地で知名度を上げる中、やや出遅れてしまったのがMF井手口陽介だ。

古橋、前田、旗手はすでに所属するセルティックの主力であり、それは新シーズンも変わらないだろう。対して井手口の立ち位置がどうなるかはまだ分からない。今冬に2度目の欧州挑戦としてセルティックへ向かったが、2021-22シーズンは134分間しかプレイできなかった。

気になるのは市場での動きだ。セルティックは大型守備的MFニール・ビトンが今夏に退団しており、中盤に新戦力を求めると見られている。もちろん井手口もその候補者の1人であり、チャンスは必ず巡ってくるはず。
英『GIVE ME SPORT』によると、今夏にセルティックが目をつけているMFはイスラエルのマッカビ・ハイファでプレイする24歳のモハメド・アブ・ファニ、ベルギーのメヘレンでプレイする23歳のヴィニシウス・ジ・ソウザ、フランスのFCメスに所属する26歳のケビン・ヌドラム、そのチームメイトである20歳のアマドゥ・サリフ・ムベングといった選手たちだ。

セルティックの動きについて、英『sky Sport』のアンソニー・ジョセフ記者は井手口についてこう語っている。

「セルティックはビトンがチームを去るため、守備的MFを欲していることだろう。だが、井手口がいることも忘れてはならない。昨季はあまりプレイできなかったが、何の理由もなく獲得したわけではない。チームは彼により多くのことを期待していると思う」

井手口はかつてリーズ・ユナイテッド、スペインのクルトゥラル・レオネサなど国外でプレイした経験を持つが、当時は怪我もあって思うような結果を残せなかった。2度目の欧州挑戦にはかなりの覚悟があったはずで、新シーズンこそはと燃えているだろう。

時間は限られているが、今年のワールドカップ・カタール大会へ新シーズンの前半戦が最後のアピールチャンスとなる。森保ジャパンに滑り込むのは簡単ではないが、可能性が消えたわけではない。4年前は海外挑戦での失敗もあってワールドカップ・ロシア大会行きは逃しており、本人も代表への思いはあるはずだ。

セルティックでさらなる日本人フィーバーは起こるのか。井手口もこのままでは終われない。

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