小川航基では原大智の後釜は務まらない? シント・トロイデン行きの可能性がある今季14ゴールFWの最適な起用法

海外移籍の可能性が浮上した小川航基 photo/Getty images

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今季好調のFWだ

林大地、香川真司をはじめ多くの日本人選手を保有するベルギーのシント・トロイデン。昨季は終盤にかけて好調を維持しており、下位から連勝を重ね9位でのフィニッシュとなった。そんなシント・トロイデンだが、昨季8ゴールと存在感を示した原大智が保有元のアラベスに戻っている。さらに他のFWも退団しており、前線の人員が不足している。

この状況にベルント・ホラーバッハ監督は補強の必要性を語っており、そこで獲得候補に浮上したのが横浜FCの小川航基であるとベルギーメディア『voetbalbelgie.com』が伝えている。

小川は今季横浜FCに完全移籍で加わり、ここまで23試合で14ゴールを決めているストライカーだ。J2での得点ランキングは2位の8ゴールに大きな差をつけてリードしており、今季大きな飛躍を見せている。絶好調を維持しており、ベルギーへ移籍しても活躍できるはずだ。
しかしアラベスに戻った原の後釜と考えるのは危険だ。186cmとサイズがあり、191cmの原と特徴は似ているが、強みとしている部分は異なる。

シント・トロイデンは[3-5-2]を採用しており、昨季は原と林が2トップを組むことが多かった。その際は原が前線でボールをキープして時間を作り、その後ろに林が構える展開が多かった。だが、小川が得意とするのは原ではなく林のようなトップの下でボールを受ける役割であり、今季の横浜FCではシャドーとして起用されている。ポジションを下げることでプレッシャーが弱まり、余裕を持ってバイタルエリアで前を向く。そうすることで小川の攻撃性能の高さが最大限生かされており、今季の活躍につながっているといえる。

そのためシント・トロイデンで原のような役割を任せられることになれば活躍は難しいだろう。成長のためにプレイのバリエーションを増やすのは大事なことだが、現在の好調を維持するためにもスタイルを変えるのは危険だといえる。そのため残留も一つの手だが、欧州挑戦となるのだろうか。

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