シーズン中のエース引き抜きに直面した鹿島アントラーズ 上田綺世の抜けた穴を埋めるのは誰?

シーズン後半戦の活躍に期待がかかるエヴェラウド photo/Getty images

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失速せず後半戦を走り抜きたい

上田綺世のサークル・ブルージュ行きが鹿島アントラーズから正式に発表された。2日に日本を離れ、メディカルチェックを経て正式な契約が結ばれるようだ。

上田は現状国内で最も実力のあるストライカーと称されており、今季は18試合で10ゴールを挙げている。横浜F・マリノスについで2位にいる鹿島の原動力であり、シーズン途中で抜けるのはチームとしては苦しいだろう。

代役となるのはFWエヴェラウドか。2020年からクラブに在籍するブラジル人ストライカーで、初年度は33試合で18ゴール4アシストの素晴らしい成績を残している。Jリーグ年間ベストイレブンにも選ばれており、チームの攻撃をけん引した。しかし翌年は28試合で1ゴールしか奪えないスランプに陥り、今季は上田の陰に隠れる2番手のような存在になってしまっている。それでもサポーターからの期待は大きく、SNS上では「エヴェラウド復活してくれ」と2020年シーズンの活躍を思い返す声が多い。
若手ではFW染野唯月に期待が寄せられている。名門尚志高校出身の20歳で、今季は途中出場からゲームに入ることが多く、サガン鳥栖戦で今季初ゴールを記録している。上田の穴を埋める新戦力の獲得があるかもしれないが、なければ継続したプレイタイムを得られる可能性が高く、飛躍に期待だ。

ここまで出番の少ない2人に注目したが、後半戦のキーマンは前半戦と同様に鈴木優磨だ。ここまで6ゴールと上田の10ゴールには届かないが、鈴木の真骨頂は得点だけでない。献身的な守備や少し降りての起点作りなど鹿島では唯一無二の存在であり、1-1で引き分けとなった名古屋グランパス戦では鈴木がベンチに下がってから攻撃の迫力がなくなってしまった。7月に入り気温の上昇もあって体力的に難しい時期に突入するが、鈴木がどこまでエヴェラウドや染野を生かせるかが後半戦のテーマとなるか。

リーグタイトルを目指すには大打撃な上田の移籍。とくに活躍が期待されるのは鈴木とエヴェラウドのコンビであり、2日の柏レイソル戦ではどのような布陣で臨むことになるのだろうか。

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