マルコスの代役を務めF・マリノスでの地位は絶対的に “新たなトップ下”として輝く西村拓真の日本代表入りはあるか

素晴らしい活躍でチームを支える西村拓真 photo/Getty images

注目のアタッカーだ

7月の19日から開催されるE-1選手権。国内組のみで構成された日本代表が香港、中国、韓国の3カ国と対戦し、東アジアの頂点を決める大会である。

国内組の選手からすればアピールする大きなチャンスだ。この時期の欧州クラブはプレシーズンマッチを戦っているところが多く、海外組の招集が難しい。そのためこのE-1選手権は国内組の新戦力発掘の場であり、ワールドカップ・カタール大会行きを掴める可能性もある。

招集メンバーを予想するにあたって2022年のJ1リーグで好調を維持していることが呼ばれることの条件となる。アタッカーであれば横浜F・マリノスの西村拓真はどうか。CSKAモスクワ、ポルティモネンセで一度海外を経験している25歳で、今季加わったF・マリノスではすでに7ゴール決めている。

ベガルタ仙台時代にはセンターフォワードを任されていた選手で、F・マリノスではトップ下を務めることが多い。チームメイトのマルコス・ジュニオールのようなテクニシャンタイプではないが、豊富な運動量を生かしてパスコースを作ることに長けており、ライン間でボールを受けて時間を作ることができる。そこから反転し自ら攻撃を前進させることも可能で、プレイのバリエーションが豊富だ。得点力は今季の7ゴールで証明されており、守備は誰よりも献身性が高く、走り続けることができる。

日本代表は[4-3-3]を採用しておりトップ下はないが、サイドで起用すれば同様な働きを見せることができる。南野拓実がそうであり左ウイングでの起用が主だが、実際はトップ下のように中央でボールを受けることが多い。西村はゴール前への動き出しも得意としており、日本代表の攻撃に新たなオプションを付け加えることができる。

今季からF・マリノスでプレイし、即チームにフィットした西村。チームで絶対的な地位を確立していたマルコスを脅かす存在になっており、19試合終了時点でプレイタイムもゴール数も西村が上回っている。マルコスとはまた違ったトップ下のスタイルで活躍しており、今季首位を走るチームの原動力だといえる。

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