アーセナルを経てJ初挑戦のガラスの天才は“490分で5得点関与”の大活躍 2012年以来、約9年ぶりとなる日本代表復帰はあるか

横浜F・マリノスでプレイする宮市亮 photo/Getty images

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フィニッシュの精度が格段に上がった

2022年シーズンのJ1リーグは現在第19節までが終了している。首位は40ポイントの横浜F・マリノスで、2位鹿島アントラーズとの勝ち点差は3ポイントである。

そんなF・マリノスの強みはやはり、選手層の厚さだろう。守備陣、中盤、攻撃陣と隙がなく、5-3で勝利した清水エスパルス戦では後半から宮市亮、仲川輝人、マルコス・ジュニオール、エドゥアルド、小池裕太が投入され、宮市は起用に応えるゴールを決めて見せた。

宮市はこれでリーグ2点目だ。怪我に悩まされたキャリアだったが、今季はリーグ戦、ACL、天皇杯で出番を得ており、リーグでは2ゴール3アシストを記録している。
ほぼ怪我なく好調を維持し、ウイングとして存在感を示す宮市だが、E-1選手権での日本代表招集はあるのか。海外組を除いた国内組のみで代表が構成されることになっており、呼ばれることになれば2012年以来の招集となる。

宮市の強みはスピードでありそれは周知の事実だといえるが、今季のF・マリノスで輝く彼の武器は高精度のフィニッシュだ。今季出場機会を得始めた序盤は、フィニッシュの精度の低さが目立つことが何度もあったが、試合を重ねるごとに改善し3-3と引き分けとなった浦和レッズ戦では前半だけで1ゴール1アシストを記録。69分でベンチに退いたがキーパス2本、ドリブル成功率100%と高い数字を残した。

代表で宮市が必要になるとすればジョーカーとしての起用となるだろう。フィニッシュの精度が高い選手であり、数少ないチャンスを決めることができる。ここまで490分のプレイタイムで5得点に関与しているが、同じプレイタイムで同程度の成績を残しているのはジュビロ磐田のファビアン・ゴンザレス(477分で5ゴール)かサガン鳥栖の藤田直之(513分で2ゴール2アシスト)くらいしかいない。

アーセナルでプロとなるも、その後は怪我に泣かされた宮市。それでも昨季日本復帰を果たし、今季は戦力として首位を走るチームを支えている。加速力もそうだが、今季はとくにフィニッシュの精度がよく、エウベルや仲川輝人らと張り合ってもそん色はない。29歳と代表としてはそれほど未来がないかもしれないが、好調の選手であり再びサムライブルー入りとなるのだろうか。

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