天才と騒がれながらリーガ通算《6ゴール12アシスト》 スペインの主役になりきれぬオリベルの10年

セビージャでプレイしてきたオリベル photo/Getty Images

浮上するラツィオへのトレード案

10代の頃より天才肌のプレイヤーと言われながら、やや地味なキャリアとなってしまっているのがセビージャMFオリベル・トーレスだ。

アトレティコ・マドリードのアカデミーから出てきたオリベルは、世代別スペイン代表にも選出されてきたエリートだ。その才能は高く評価されていたが、気付けば27歳。ビジャレアル、FCポルトと渡り歩いて2019年にセビージャへ加わったが、リーグの顔とはなれていない。

そのオリベルは今夏動くのか。伊『Gazzetta dello Sport』によると、現在オリベルの所属するセビージャがラツィオのMFルイス・アルベルトに興味を示している。そのアルベルト獲得へ、セビージャ側は金銭にオリベルをプラスするオファーを提示する考えだというのだ。

同メディアはオリベルとアルベルトのスタイルには共通点があると指摘し、アルベルトの代役になり得ると期待をかける。しかし、オリベルはリーガ・エスパニョーラ通算131試合で6ゴール12アシストの成績に留まっており、チャンスメイカーとしては少々物足りない。

対してアルベルトは昨季もセリエAで5ゴール10アシスト、2019-20シーズンには6ゴール15アシストを記録するなど近年のセリエAを代表するアシストマシーンでもある。数字だけを見ればオリベルとアルベルトの間には差がある。

オリベルは昨季セビージャでリーグ戦1002分の出場に留まっており、主力にはなりきれていない。27歳を迎えたタイミングでスペインを離れるのも1つの手だが、天才的輝きを放つ時はくるのか。

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