川島のゴール襲った強烈ショットから4年 《1122分》しかプレイ出来ていない攻撃的SBの未来は

日本戦で躍動したワゲ photo/Getty Images

怪我もあって苦しいキャリアに

順調なキャリアとなっていれば、今年のワールドカップ・カタール大会でもセネガル代表の右サイドバックに入ったことだろう。

前回のロシア大会から苦しい4年間を過ごすことになったのは、まだ23歳のセネガル代表DFムサ・ワゲだ。

ロシア大会でのワゲは強烈だった。積極的に攻撃参加し、グループ第2戦の日本戦では川島永嗣の守るゴールを右足ショットで破ってみせた。左サイドからの折り返しを押し込んだワゲのゴールを覚えている日本のファンも多いだろう。ただ、あれはワゲの代表初ゴールであると同時に、ここまで唯一のゴールとなっている。

あの活躍からワゲは2018年の夏にベルギーのオイペンを離れてバルセロナのBチームと契約を結んだのだが、トップチームでは思うように出番が増えず。

フランスのニース、さらに2020年夏にはギリシャのPAOKへレンタル移籍したのだが、ここで大怪我を負ってしまった。膝の手術で9ヶ月も離脱することになり、結局ワゲはロシア大会以降トップチームでは4年間で1122分間しかプレイできていない。

セネガル代表も2020年11月を最後に離れており、今年のカタール大会も厳しい。当然バルセロナでも居場所を確保するのは難しく、スペイン『as』は指揮官シャビ・エルナンデスのプランに入っていないことを取り上げている。

ワールドカップでの鮮烈な活躍からビッグクラブと契約を結ぶのはよくあるパターンだが、ワゲの場合は思い通りにならなかった。バルセロナとの契約は来夏まで残っているが、バルセロナ側は戦力とカウントしていないようだ。バルセロナを去り、また1からやり直す形になるだろう。

日本戦で見せたようにスピードに乗った攻撃は魅力的だが、完全復活の時はいつになるのか。まだ23歳と若いだけに、キャリアの再構築は十分に可能だ。

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