女子サッカーはまだ盛り上がらない? EURO開催中も「まだ非常に遅い。単純なミスが目立つ」と指摘も

EURO開幕戦ではイングランドとオーストリアが激突 photo/Getty Images

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EURO2022の注目度はいかほどか

今月6日より、イングランドにて女子欧州選手権2022がスタートした。昨夏には男子のEURO2020が開催されたが、それに続いての女子欧州選手権だ。開幕戦ではイングランド代表がオーストリア代表を1-0のスコアで撃破したが、果たしてこの大会が始まったことをどれだけのサッカーファンが知っていただろうか。

男子の欧州選手権は世界的に注目を集め、時にワールドカップよりレベルが高いと言われることもある人気のコンペティションだ。昨夏はイタリア代表が優勝したが、このEUROは日本でも大きな注目を集めていた。

女子サッカーも年々人気を高めているが、今回の欧州選手権はまだまだ知名度が低い印象だ。この状況について、トゥエンテやアヤックスでもプレイし、現在オランダ『NOS』にて女子欧州選手権のアナリストを任されたテオ・ヤンセン氏はいくつか問題点があると指摘する。まずは男子と比較した時のプレイスピードだ。
「女子サッカーは、まだ非常に遅い。女子サッカーのゲームでは男子のプロレベルでは起こらないことが起きてしまう。単純なミスが目立つんだ。パス、ドリブル、基本的なことでね。多くの選手が間違った選択を下している」

ヤンセン氏は女子サッカーが時間とともに良くなっていくとフォローしているが、まだまだ世界的注目度が低い部分があるのは事実だろう。ヤンセン氏の母国オランダ女子代表も今回のEURO2022に参戦しており、オランダはFIFAランクも4位と高い強豪だ。しかし、先日イングランドとおこなった親善試合では1-5と敗北。

中でもイングランドの4点目となったエラ・トゥーンのミドルシュートはGKが十分に抑えられるものだったが、オランダの守護神サリ・ファンフェーネンダールはこれを後逸。ほぼ正面には入っていたが、ボールがサリ・ファンフェーネンダールの脇の下を通り過ぎてしまった。これも単純なミスではある。

マンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアムであるオールド・トラッフォードでおこなわれたイングランドVSオーストリアの開幕戦では実に6万人を超える観衆を集め、ホスト国の雰囲気は最高だ。確実に女子サッカーの盛り上がりは高まっているはずだが、これを世界へどう広げていくのか。

来年にはオーストラリア、ニュージーランドで2023女子ワールドカップも予定されており、この大会から出場国が24から32に増えることも発表されている。開幕したEURO2022から来年のワールドカップへと良い流れを作っていきたいところで、世界的注目を集められるかは今後の課題の1つとなりそうだ。

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