終盤に宮市やマルコスが投入される恐怖 F・マリノスがリーグ首位に立っている理由

短いプレイタイムで仕事ができる宮市亮 photo/Getty images

クオリティの高い選手が控えている

明治安田生命J1リーグ第21節セレッソ大阪対横浜F・マリノスの一戦が行われ、2-2のドロー決着で幕を閉じた。

首位を走るF・マリノスの連勝は6で途絶えることになった。5月25日の京都サンガF.C.戦からリーグ戦では勝利を重ねており、20節サンフレッチェ広島戦では難敵相手に3-0と白星を掴んで見せた。

そんな連勝街道を走るチームを止めたセレッソ大阪の武器は堅守速攻だ。引いて相手のミスを待ち、綻びが出たところを一気に刺す。31分にゴールを挙げたFW加藤陸次樹のゴールはまさにその形であり、F・マリノスの前掛かりとなったディフェンスラインの弱みを突いた。その後も63分にFWアダム・タガートが追加点を挙げ、試合は決まったかに思われた。

しかしF・マリノスは諦めずPKを獲得しレオ・セアラが反撃の狼煙を挙げるゴールを奪うと、92分にも再びレオ・セアラが得点を決める。ここで時間がなくなりタイムアップとなったが、終盤に自慢の攻撃力を披露することができた。

F・マリノスの強みは交代で攻撃のギアを上げられるところになる。もちろんスタートから出ている選手も素晴らしいが、セレッソ大阪戦では宮市亮、仲川輝人、マルコス・ジュニオール、山根陸、アンデルソン・ロペスの5人がピッチに投入された。

とくに存在感を示したのは宮市だ。1点目となったレオ・セアラのPKは宮市のボックス内からの強烈なシュートが起点となっている。20節広島戦では1ゴール、19節清水エスパルス戦でも1ゴールと後半から投入された直近のゲームでは結果を残しており、チーム内でジョーカーとしての地位を確立している。

セレッソ大阪戦では山根が前節広島戦に続いて存在感を披露した。直接ゴールに関わるプレイはなかったが、中盤で失わずパスの供給源となっており、攻撃を支えていた。

5枠となっている交代枠を最大限生かすことができているF・マリノス。宮市が直近3試合で結果を残しているようにジョーカーとして輝ける選手も出てきており、選手層の厚さをどのゲームでも発揮できている点が今季首位を走れている理由だといえる。

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