得点力不足の解消は間違いなし? B・フェルナンデスとの共演が予想される“サッカー界最大のカムバック”を果たした魔法使い

マンチェスター・ユナイテッド入りが濃厚なクリスティアン・エリクセン photo/Getty images

楽しみな2人だ

エリック・テン・ハーグを監督として招聘したマンチェスター・ユナイテッド。22-23シーズンは新体制でのスタートとなり、移籍市場でも活発な動きを見せている。新体制初戦はリヴァプールに4-0と快勝を収めており、幸先いいスタートを切った。

そんなユナイテッドだが、補強候補として報じられている選手は魅力的なプレイヤーばかりだ。フレンキー・デ・ヨングにアントニー、リサンドロ・マルティネスとアヤックス出身の選手が多く、フリーでの獲得で合意したとされるクリスティアン・エリクセンもそうだ。

アヤックスでプロとなり、その後トッテナムで大きな飛躍を果たしたデンマーク代表のプレイメイカー。2021年のEURO2020では試合中に倒れてそのままピッチを去るアクシデントに見舞われたが、時間をかけて選手として復帰し、2022年の冬の移籍市場で恩師であるトーマス・フランクが指揮するブレントフォードに移籍しシーズン終了後まで何事もなくプレイを続けた。

ブレントフォードでのパフォーマンスは素晴らしかった。938分のプレイタイムで1ゴール4アシストの数字を残し、連敗が続いていたチームを救っている。英『BBC』ではサッカー界最大のカムバックとしてエリクセンのキャリアを振り返っている。代表でも3月の親善試合ではメンバー入りしており、ワールドカップ・カタール大会にも問題なく出場できるだろう。

カムバックを果たしたエリクセンに興味を持つクラブは多く、古巣のトッテナムも興味を示したがユナイテッド行きが濃厚であると英『manchester evening news』が伝えている。

エリクセンがユナイテッド加入となればブルーノ・フェルナンデスとチームメイトになり2人の偉大なチャンスメイカーが同じチームに在籍することになる。テン・ハーグのユナイテッドは[4-2-3-1]でシーズンを戦う可能性が高く、起用ポジションの工夫次第で共存は可能だろう。エリクセンのトップ下、B・フェルナンデスの偽9番も案としてはあり、想像が膨らむ。

退団の可能性もあるが、クリスティアーノ・ロナウドとの共演も楽しみだ。今まではB・フェルナンデスからしか上質なパスは届けられなかったが、これからはそれにエリクセンが加わることになる。

来季の楽しみな要素の一つであるB・フェルナンデスとエリクセンの共闘。ポルトガルとデンマークを代表するパサーであり、来季の攻撃は彼らにかかっている。

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