CL出場を望むディバラの心がローマ行きに傾いた3つのワケ 伝わったモウリーニョやトッティの熱意

ローマで輝きを放てるか photo/Getty Images

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ディバラ獲得を熱望していたモウリーニョ監督

ユヴェントスとの契約が満了し、今夏の去就が注目されていたアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ。当初はチャンピオンズリーグ出場を望むディバラがローマへ移籍する可能性は低いと見られていたが、今ではローマ行きがほぼ決定という状況。本人の気持ちが傾いたのにはそれなりの理由があったようだ。

FWロメル・ルカクの復帰が決まるまでは、インテル行きが最有力と見られていたディバラ。他にもナポリやマンチェスター・ユナイテッド、ミランなど、多くのクラブが獲得に関心を示していると報じられ、当初はローマもその内の1クラブに過ぎなかった。

そんな状況から追い上げを見せ、正式発表直前まで持ち込んだローマ。スペイン『MARCA』は、ローマとディバラの契約が年俸600万ユーロ(8億円)の3年契約と報じているが、それに付随してディバラがローマ行きを決断した背景について、3つの大きな要因を挙げている。

まず第一に、ディバラはジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレイしたいと考えたようだ。モウリーニョ監督はディバラを獲得するために何度も本人に電話をかけていたようで、その熱意に心を動かされたのだろう。

二つ目の要因は、ローマのレジェンドFWフランチェスコ・トッティ氏が2017年に現役を引退して以来、空き番となっていた背番号10の着用を容認されたこと。伊『calciomercato』によれば、ディバラは当初21番を希望したものの、トッティ氏本人が10番をディバラに勧めたようだ。

そして三つ目の要因は、低額の契約解除条項の設定が受け入れられたことにある模様。ローマはディバラの契約解除金を2000万ユーロ(28億円)以下に設定したと同メディアは伝えており、もし今季のローマがCL出場権を獲得できなかった場合、来夏により大きなクラブへ移籍することも可能になっているという。

移籍先の候補に挙がっていたナポリは今季CLに出場するため、ディバラにとって魅力的なクラブの一つだったが、低額の契約解除条項を設定してもらえなかったために、サインまでは至らなかったようだ。

昨季のローマはモウリーニョ監督の就任1年目ながら、ヨーロッパカンファレンスリーグを制し、14年ぶりにタイトルを獲得した。FWニコロ・ザニオーロには移籍の噂も出ているが、FWタミー・エイブラハムやMFロレンツォ・ペッレグリーニなど、優秀なアタッカーが揃っており、ディバラとのコンビネーションにも期待がかかる。

豪華攻撃陣を擁する2年目のモウリーニョ・ローマは、セリエAやヨーロッパリーグで一体どのような成績を残すのか。ディバラの加入によって、世界からの関心も増えることになるだろう。

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