ベッカムは右WB、A・コールは左WB、黄金世代イングランドに3バックのアイディアがあればどうなった

タレント軍団と評されながらタイトルに届かなかったイングランド photo/Getty Images

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現代は3バックと4バックの使い分けが当たり前に

最近では3バックもメジャーなシステムとなり、イングランド代表もガレス・サウスゲイトの下で3バックと4バックを使い分けている。これは今年のワールドカップでも変わらないだろう。

一方、黄金世代と呼ばれた2000年代前半のイングランドは4バックがメインシステムだった。英『Daily Mail』によると、黄金世代の一員であるFWマイケル・オーウェンは「別のシステムなら異なるパフォーマンスが見られただろう」と綴っており、現代ではメジャーな3バックを採用する考えがなかったことを悔いているようだ。

例えば2006年のワールドカップ・ドイツ大会当時のメンバーで3バックにするなら、センターバックはリオ・ファーディナンド、ジョン・テリー、ソル・キャンベルの3枚で構成できる。控えにはジェイミー・キャラガーもいた。
そしてオーウェンが指名するウイングバックは左にアシュリー・コール、右にデイビッド・ベッカムだ。攻守両面で高い能力を備えていたアシュリー・コールは3バックの方が合っていたかもしれない。ベッカムの右サイドは機能するか分からないが、より攻撃性を活かせたかもしれない。バランス重視なら、控えにガリー・ネビルもいる。

中盤の考え方は様々だが、3センターならマイケル・キャリックかオーウェン・ハーグリーブスをアンカーに据え、インサイドハーフにスティーブン・ジェラードとフランク・ランパードが入れる。そして2トップはオーウェンとウェイン・ルーニーか。

当時チームを指揮していたのはスヴェン・ゴラン・エリクソンだが、ジェラードとランパードの関係はあまり機能していなかった。英『GIVE ME SPORT』はエリクソンが[4-4-2]にこだわっていたところがあると振り返っているが、オーソドックスな[4-4-2]ではジェラードとランパードがボランチに並ぶことになる。2人の攻撃性を活かすなら、より高い位置で仕掛けられる3バックも有効な選択肢だったかもしれない。

前線を1トップと2シャドーの組み合わせにし、思い切ってシャドーの位置にジェラードかランパード、あるいはジョー・コールを入れる案もある。

システムの使い分けに関しては現代の方が柔軟で、3バックと4バックを使い分けるチームが増えている。当時のイングランドにそのアイディアがあれば、より黄金世代の個性を引き出せたかもしれない。

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